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私、メリーさん。時代の荒波に飲まれそうなの

ノリです。ノリで書きました。




『私、メリーさん。今、あなたの町の駅n』

ぶちっ



謎の女から電話が掛かってきた。俺は迷わずに切ってやった。



プルルル、プルルル

『私、メリーさん。いきなり切られたらこm』

ぶちっ



またさっきの女から電話が掛かってきた。この電話も迷わずに切ってやった。



プルルル、プルルル

『私、メリーさん。だからきr』

ぶちっ



また掛かってきた。てゆーかメリーさんってあれか?昭和に流行った都市伝説のメリーさんか?



プルルル、プルルル

『わt』

ぶちっ



次は名乗る前に切ってやった。



プルルル、プルルル

『ひっぐ、ぞんな、ぐずっ、早、ぐ、ぎらなぐでもいいじゃn』

ぶちっ



………メリーさん泣かせちゃった!?え?これって俺が悪いの?



プルルル、プルルル

『ぐずっ、わだじ、メリーざん。時代の荒波に飲まれぞうなの……』



なんか相談してきた……。取り敢えず話を聞いてあげよう。



「時代の荒波に飲まれそうって、なんでそうなったんだ?」



『ひっぐ、だ、だっでざいきんの人だぢは、ぐずっ、出たと思っだら、ひっぐ、わだしをあだまのおかじい子っで思うじ』



どうやら現代のメリーさんはこの時代を生き抜くのに四苦八苦してるようだ。



『だがら、ぐずっ、わだじの事、知っでる年代のひどに、がけてみだげど、ひっぐ、やっばりあだまのおかじい子だっで思われる』



そりゃそうだろう。今時の都市伝説と言ったら『怪人アンサー』や『ヒキコさん』だからな。



【怪人アンサー】

復数人で輪になり隣の人物に電話を掛けると、普通は通話中になる筈が普通に繋がる。怪人アンサーはこちら側の質問に答えてくれるが一人だけに逆に質問をしてくる。それに答える事が出来ないと殺される。言い方を変えると現代版こっくりさん。



【ヒキコさん】

横走りで走る血で赤くなった少女。とてつもなく速いらしくて、捕まると体がボロボロになるまで引き摺り回される。ヒキコさんの『ヒキコ』は『引きこもり』の『ヒキコ』とも言われてる。



「で、メリーさんはどうしたいんだ?」


『え゛?』


「昔の知名度を取り戻したいのかって聞いてんだ」


『………う゛ん』


「だったらここでいじけてる訳にはいけねーんじゃないのか?」


『…………』


「そりゃ、一昔前の都市伝説だからすぐに元の知名度に戻るって訳じゃないけどよ、諦めなかったらどうにかなると思うぞ」



…………ふと思った。俺は何で幽霊(?)を励ましてんだ?



『…………わだじ、ガンバる!!!』


「そうか。元気出したか。大変だと思うけど頑張れよ」


『う゛ん!!じゃあ、私、メリーさん。今、あなたの後ろにいるの』


「え?」



俺はこうして死にました(笑)


『私、メリーさん。知名度が上がってきたの』





メリーさんは頑張ったようですね。

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― 新着の感想 ―
[一言] もうタイトルだけでやられたって感じです。 最初、携帯とかスマフォについていけないって感じの話なのかとおもってたら、もっとヘビィな内容だったんですね。似たような話は色々みたことありましたけど、…
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