表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/59

10-7 永遠の探求

数十年後——


隆は35歳になっていた。髪に白いものが混じり始めたが、瞳の輝きは以前にも増して強くなっていた。


「田中教授、今日の講義はいかがでしたか?」


新しい世代の学生たちが質問してくる。現在、隆は「多次元解放大学」の学長として、宇宙規模の自由を目指す研究者たちを育成していた。


「素晴らしかったです。君たちの理解力は、僕が若かった頃の何倍も高い」


実際、管理者の制約が取り除かれた世界で育った新世代は、驚異的な能力を発揮していた。彼らなら、隆が成し遂げられなかった夢も実現できるかもしれない。


「でも、まだまだ学ぶことがたくさんありますね」


ルナ——今は隆の妻になっていた——が微笑みかけてきた。


「そうですね。宇宙は無限に広く、学ぶべきことも無限にあります」


隆は研究室の窓から星空を見上げた。あの星々の向こうにも、管理者の支配下にある世界があるのかもしれない。


「でも、それが楽しいんです」


隆は妻の手を握った。


「真理の探求に終わりはありません。だからこそ、人生は素晴らしいんです」


その夜、隆は日記に最後の一行を書いた。


「物理学者田中隆の異世界での冒険は終わった。しかし、科学者としての旅は永遠に続く。知識を求め、真理を追い、そしてすべての生命の自由のために戦い続ける。それが僕の選んだ道だ」


窓の外では、二つの月が静かに輝いている。もはや管理者の監視の象徴ではなく、自由な世界の美しい光として。


そして隆は知っていた。明日もまた新しい発見があり、新しい挑戦があり、新しい希望があることを。


科学者の探求の旅は、永遠に続いていく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ご無沙汰しております!   完結おめでとうございます! とても綺麗な終わり方ですね! まさか……次元転移装置が出てくるとは…… とても面白かったです。 ごちそうさまでした! 完結まで、お疲れ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ