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8-4 セレナの過去
学院の地下実験室に戻ると、ヴィクターが心配そうに待っていた。
「核融合魔法を使ったな。強い量子波動を感じた」
「はい……でも、仲間は救えました」
「その代償は大きいぞ。君の存在がさらに不安定になった」
ヴィクターは隆を見つめた。
「それに、管理者たちも君の力を本格的に警戒し始めるだろう」
セレナが口を開いた。
「実は、私の記憶について話しておくべきことがあります」
全員が注目する中、セレナは過去を語り始めた。
「私は……7回目のリセットを経験しています」
「7回も?」
「最初は18世紀のフランス人物理学者、2回目は19世紀のイギリス人化学者、3回目は……」
セレナは歴代の異世界転移者について語った。すべて優秀な科学者で、すべて同じような経過を辿っていた。
「そして6回目がヴィクターさんでした」
「君は……私のことを覚えていたのか」
ヴィクターが驚愕した。
「はい。あなたと一緒に戦いました。量子魔法の危険性を学び、管理者のシステムに挑みました。でも……」
「失敗した」
「ええ。あなたは量子空間に飲み込まれ、私たちの記憶はリセットされました」
セレナは隆を見つめた。
「でも、田中さんは歴代最高の知識を持っています。きっと今度こそ成功できる」




