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8-2 救出の代償


「田中さん……」


ルナが弱々しく目を開けた。意識操作の魔法から解放されたが、まだ完全には回復していない。


「無事ですか?怪我は?」


「大丈夫です……でも、田中さん……あなた、核魔法を……」


ルナの瞳に悲しみが浮かんだ。隆が禁断の力に手を染めたことを理解していたのだ。


「すまない……他に方法が……」


「分かっています」


エリーザも意識を取り戻していた。


「田中さんは私たちを守ってくれました。でも……」


エリーザは隆の手を見つめた。核魔法を使った反動で、隆の手は細かく震えていた。


「体に負担がかかっているんですね」


「少し疲れただけです。心配いりません」


隆は微笑もうとしたが、心の奥では深い罪悪感に苛まれていた。核の力——人類が生み出した最も危険な技術を、この世界で使ってしまった。


その時、木陰からセレナが現れた。


「みなさん、無事でよかったです」


「セレナさん、ずっと見ていたんですか?」


「はい。でも、あえて介入しませんでした。田中さんが自分で決断する必要があったから」


セレナの表情は複雑だった。


「核融合魔法……ついに実用化したのですね」


「実用化なんて言葉で片付けられるものじゃありません」


隆は拳を握りしめた。


「僕は……人を殺すかもしれない力を使った。たとえ敵でも、たとえ制御できたとしても……」

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