41/59
8-1 制御された破壊
森に生まれた小さな太陽は、隆の必死の制御の下で燃え続けていた。核融合反応から放出される膨大なエネルギーが、周囲の空間を歪ませている。
「うああああああ!」
隆は全身の魔力を核融合の制御に注ぎ込んだ。反応を暴走させずに、敵だけを無力化する——理論上は可能だが、実際の制御は想像を絶する困難さだった。
純血魔法師協会の魔法師たちは、核の炎の前に為す術もなかった。強力な防御魔法も、核エネルギーの前では紙切れ同然だった。
「ば、化け物め……!」
ダミアン・ブラックソーンが恐怖に震え声で叫ぶ。しかし、隆の制御された核融合は、彼らの魔力を完全に無効化しただけで、生命には危害を加えなかった。
「これで……終わりだ……」
隆は反応を緩やかに停止させた。森に静寂が戻る。敵の魔法師たちは意識を失って倒れ、ルナとエリーザを拘束していた魔法も消失していた。
「ルナさん!エリーザ!」
隆は急いで二人のもとに駆け寄った。




