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7-3 襲撃の前兆
その夜、セレナの警戒魔法が異常を感知した。
「大勢の魔法師が学院に向かっています。しかも、これまでより強力な……」
セレナの顔が青ざめた。
「純血魔法師協会の精鋭部隊です。おそらく、あなたの実験を感知したのでしょう」
「どれくらいの人数ですか?」
「20人以上……これまでとは規模が違います」
学院長が立ち上がった。
「学院の防御を強化する。しかし、相手が本格的に攻撃してくれば……」
「僕が投降します」
隆が言うと、全員が反対した。
「だめです!」
ルナが強く抗議する。
「田中さんがいなければ、研究は完成しません」
「でも、みんなを巻き込むわけにはいきません」
「巻き込むも何も、これは私たちみんなの戦いです」
セレナが決意を込めて言った。
「この世界の真実を知った以上、引き下がることはできません」




