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6-6 決意の時

長い議論の末、隆は決断した。


「分かりました。核融合の研究を始めます」


しかし、隆の心には大きな葛藤があった。核エネルギーは人類にとって諸刃の剣だ。制御を失えば、愛する人々を巻き込む大災害となる。


「でも、絶対に爆発は起こしません。制御された核融合——太陽のような穏やかなエネルギー源として開発します」


ヴィクターが頷いた。


「それが最も安全な方法だ。だが、研究には時間がかかる。その間に敵が動く可能性もある」


「分かっています。でも、この世界の人々を守るためには、他に選択肢がありません」


隆は仲間たちを見回した。ルナの決意に満ちた瞳、セレナの悲しくも強い表情、学院長の深い理解、そしてヴィクターの経験に裏打ちされた知恵。


「みんなで力を合わせれば、きっと成功できます」


しかし、隆はまだ知らなかった。この決断が、やがて彼に最も辛い選択を迫ることになるということを。


愛する人々を守るために、最も危険な力に手を染めなければならない時が、すぐそこまで迫っていた。


研究室の窓の向こうで、二つの月が不安そうに輝いている。


まるで、これから始まる苦難を予告しているかのように。

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