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6-3 危険な真実

「でも、なぜそれを教えてくれるんですか?自分も実験の一部なら……」


「私は100年間、量子的空間で真実を見た。管理者たちの最終計画を知ってしまったのだ」


ヴィクターの表情が暗くなった。


「彼らは実験が完了すれば、この世界を『リセット』するつもりだ。住民たちの記憶を消去し、新たな実験を始める。君の研究成果も含めて、すべてが初期化される」


「そんなことが許されるはずが……」


「高次元存在にとって、我々は実験用のデータに過ぎない。倫理観など通用しない」


隆は拳を握りしめた。ルナや、エリーザや、セレナ……この世界の人々はすべて、実験動物のような扱いなのか。


「阻止する方法はないんですか?」


「ある。だが……非常に危険だ」


ヴィクターは隆を見つめた。


「管理者たちのシステムを内部から破壊するのだ。だが、それには彼らと同等の力が必要になる」


「同等の力?」


「核エネルギーレベルの魔法だ。E=mc²を魔法として実現できれば、管理システムを破壊できるかもしれない」


隆は慄然とした。核エネルギー——それは人類が生み出した最も危険な力だ。


「でも、核爆発なんて……この世界の人々を巻き込んでしまいます」


「だからこそ、慎重に研究する必要がある。制御された核融合なら、爆発を起こさずにエネルギーを抽出できる」


ヴィクターは隆の肩に手を置いた。


「君が決めることだ。このまま実験の道具として生き、最終的に記憶を消されるか。それとも、危険を承知で真実のために戦うか」

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