4-5 襲撃
翌日の夜、隆は実験室で電磁波通信の実験を続けていた。ルナと共に、より長距離での通信を試みている。
「信号が届きました!隣の建物からの応答です!」
「成功だ!これで遠距離通信の基礎ができました」
二人が喜んでいると、突然実験室の扉が勢いよく開かれた。
「そこまでだ、異端者め!」
黒いローブを着た三人の男が現れた。顔は仮面で隠されているが、強力な魔力を発している。
「純血魔法師協会の名において、貴様の危険な研究を止める!」
「純血魔法師協会?」
隆は学院長の警告を思い出した。ついに来たのか。
「田中さん、逃げましょう!」
ルナが隆の手を引く。しかし、男たちはすでに魔法を発動していた。
「拘束魔法!」
光の鎖が隆とルナに向かって飛んでくる。隆は咄嗟に電撃魔法で迎撃した。
「新しい魔法など認めん!伝統的な四元素魔法こそが正統だ!」
男たちが火炎魔法を放つ。隆は電磁バリアで防御し、反撃の電撃を放った。
しかし、相手は三人。しかも上級魔法師らしい。隆一人では太刀打ちできない。
「ルナさん、実験データを持って逃げて!」
「田中さんを置いては行けません!」
その時だった。
「影縛りの術」
突然、男たちの影が蠢き、彼らの動きを封じた。
「誰だ!」
実験室の入り口に、セレナが立っていた。しかし昨夜の優雅な雰囲気とは打って変わって、戦闘的なオーラを纏っている。
「邪魔をするな、セレナ・ダークムーン!貴様も異端者の仲間か!」
「私は……真理の味方です」
セレナの魔法は隆が見たことのない種類だった。影を操り、闇を武器にする。
「今のうちです!逃げてください!」
セレナに促され、隆とルナは実験室から脱出した。




