046 結末は作者さんにお任せしているのよ
『ひとつまみの納涼してない大会』
どうも読者です。
前回、物語の終わ方について書いていたので、今回はそれ繋がりで『ハッピーエンドが好みかバッドエンドが好みか』についてお話しします。
もうすでにサブタイトルにてネタバラししておりますが、わたくしは作者さんがその終わり方にしたならそれでいいだろうと思います。
とはいえ、終わったらどういう感想を抱くかは読者の勝手なので、作者さんがハッピーエンドにしようがバッドエンドにしようが、またはビターエンドにしようが、完結していれば何でもいいのです。
問題は、それが読者の好みに合ったかどうかで、万人受け寄りか、コアな変態寄りの終わり方になっているのかは、作者さんだって書き終わってみなければわからないだろうし、読者だって読んでみなければわかりません。
なので、己の好きにしたらよいと思います。ご自分の作品ですから。
正直、あらすじやキーワードにいくら「〇〇エンド」と書かれてあっても、読んでみると「これは〇〇エンドなの?」と疑問を持つことがあります。作者さんがご自身で思った目印?は、私は話半分程度に考えておいたほうがよいと思っております。
作者と読者は違う人間なので、ハッピーなハードルがどこら辺からなのかなどわかりませんもん。
それよりも「序盤主人公が悲惨です」とか「主人公が結構辛い目にあいます」とか「ドアマットヒロイン」など、そういう注意書きのほうがありがたかったりします。わたくしの好物ですから☆
結末が何であるかキーワードやあらすじに書かれてある作品は、ほぼ恋愛もののに感じているのですけど……どうでしょう?
まあ、恋愛ものであっても私は悲恋でも大丈夫ですね。その悲恋の度合いも読んでみなければわかりませんし。
ホラー映画が好きなことも関係あるのでしょうかね?
ホラー映画でハッピーエンドを迎えるものって私はなかなか出会うことがないですから、「ハッピーエンド=珍しいもの」ぐらいな意識で読んでいれば大抵の作品はハッピーエンドです。
……こんな考えの読者もどうかなって感じですが、ハッピーエンドかバッドエンドかは読む読まないの目安には私の場合なりませんので、気にしないで読書をしております。
ときにバッドエンドのほうが人間模様の描かれ方に魅了されることもありますしね。負の感情を自在に最後まで操っている作品に出会うと、「この作者さんすごいな」と思い、『作者読み』をし始めることもあったり…。
ただ、読者にとって一番スッキリしない終わり方は、中途半端に思えてしまう終わり方。ハッピーとかバッド依然に、あれやこれやと描かれた要素を放り投げたまんま終わってしまったように感じることが、主人公の行く末よりもかなしく思う。
作者と読者の価値観の問題でしかないのかもしれませんが、兎にも角にも、ハッピーエンドだろうがバッドエンドだろうがそんなことはどうでもいいです。
作者さんが良しと思って世に出した作品を読むだけですから。
そのお話の流れから最後に至るまでに、どんな感情であっても揺さぶられたなら、読む価値があったなと思いますので、読書は作者と読者とでの価値観の擦り合わせ――如何に多数派の価値観に寄せられるか、もしくは変態・変人へ寄せられるかで、どちらにも属せなかったとき結果が出ないのではないだろうかと考えます。
ま、合わなかったら★1評価するだけです。
読んでみなけりゃわかりません。読んでもいないのに判断できません。
ところで、みなさんのハッピーエンドって何ですか?
バッドエンドってどうなってたらバッドですか?
そして、作者さんは何をもってしてハッピーとバッドを決めているのでしょうか?
……まさか「幸せな結婚」を迎えたか迎えていないかですか?
ハッピーエンドと書かれてあるより、「シンデレラストーリー」と書かれてあるほうがわかりやすいのかもしれません。
◉ハッピーなのかバッドなのかわからんといえば、『パンズ・ラビリンス』。ホラーではないですが、この中に登場する化け物が好きです。あの目があるんだかないんだかのね。




