⑤主人公の存在感が薄いなと思うことがある婚約破棄もので、そりゃあそうかと気づいた今日この頃であります
どうもぼちぼち読書する気力を取り戻している読者です。
あれやこれやと自分自身に制限をつけて読書するものではないなと自業自得なことを前回にて語り、アルファポリスで読み漁って気分をかえて、なろうに最近足が向くようになりまして…。
アルファポリスでもなろうでも、婚約破棄・解消、離婚、それらの恋愛作品を好んで読んでいて思うことがあるのです。
主人公がいない――
まあ、たくさん作品がありますから一部のことについてですけれど、主人公の登場回数が少なすぎて存在感が薄いことがある。
それで、あらすじを読み返したり、キーワードを見返したり、自分がどんな作品を読んでいるのだったかとちょっとした確認作業をすることが多いなあ……なんて。
「091中だるみする★4の理由」で書いたことと同じになってしまうかもなのですが、途中下車するスレスレの作品の読む気力がガリガリ削られる一番の理由が、あらすじやキーワードと本文内容を比べると主人公要素が釣り合っていなく、「主人公どこいった? 主人公は今なにをしているの?」と主人公が誰であったのかと疑問を抱くほどに存在感が薄い。
結果、途中で読む気がダラダラとしてしまいそれでも何とか持ちこたえて最後まで読んで★4になってしまうのであります。
または、内容は面白かったけど読了後がモヤモヤする★2か、途中下車の★1になる。
そんな評価をしていて思うことは、作品自体というよりもわたくし自身のこと――なぜにそうなるのかであります。
作品に文句を言うことでもない…? 強いて言うなら、あらすじかキーワードに「群像劇である」的な何かしらの言葉を加えて欲しい。「婚約破棄・解消後に主人公また彼らどうなってしまうのか!?」みたいなね。
そういう作品を読むのだから、そういう読者が慣れっこになって察するものであるなーんてことではなく、「あなたの作品紹介じゃん」と思ってしまう読者一人がここにおります。
まあまあ、どうするかは作者さんの自由なので文句はここらへんにしまして、さて私の場合である。やっと気づいたことがある。
「そりゃあそうだ、たいてい政略結婚なのですからお家とお家の結びつきですもの主人公よりもそちらがどうなるかが主で、主人公はなんなら物語のように家と家を繋ぐために嫁がされる――作品と読者を繋ぐ駒要素でしかない。主人公の家と婚約破棄・解消するお家がそれを行ったらどうなるか……。もしくは、国がどうなっていくのか。
一人の人生だけでは終わらない、それが婚約破棄・解消騒動の物語である」
と、ふと脳裏を過ぎり、主人公の影が薄いのは別に物語を読むか読まないかを判断する要素に全く関係ないのではないかと思い至りました。
いつの間にやらできていた壁が、一つ壊れたように思います。
これで私の読書の幅がひろがりまする。
以上です。




