010 異世界転移が好きなだけ
どうもここではない何処かを夢見る読者です。
ただし、夢見ているからって現実世界に疲れ果てているということではないことを先に言っておきます。異世界ものを好きというと何故か「疲れてんの?」と思われるんですよね。現実と向き合いたくないんじゃないのとか、精神面を心配されますが、そういうことではないです。
ただただ好きなだけです。
さて、異世界というと一番に思いつくのは何ですか?
私は、異世界転移ですかね。ここではない何処かへいつの間にやら居る――森の中でも木の上でも空でも水の上に出て落ちても、現地人の腹や膝の上や部屋の中でも屋敷の庭でも、召喚陣の上でも、街や村の道でも……場所は何処でも大丈夫です。なんなら家の何処かの扉があちらの何処かの扉と繋がったでもオッケーです。
とにかく、わくわくします。
自分なら眼鏡かコンタクトをしていないと生き残れないし、裸足もきつい。知らん水も飲めないだろうし、食い物も口にできないだろうし、そもそも食べられるものすら確保できない。
そんな全く意味不明な場所でどうやって主人公が生きていくのかを読むのが好きです。
ご都合主義でさらっと解決させる作者さんもいれば、事細かく生き抜いていくサバイバル知識を披露する作者さんもいる。また摩訶不思議な動植物を描いている作者さんもいますしね。
異世界転移という言葉一つで一緒くたにできないほどに主人公が生きていて、その生き方で異世界にどう影響していくのか見守っている私。……現実世界に疲れていると言われても仕方ないのかもしれないですが、読んでいて楽しいです。
しかし、楽しい・好きというだけでは突破できない狭き門が私にはある。色んな異世界人生を堪能する前に現実へ引き戻されることが多いのは事実であります。わたくしの「評価をつけた作品」を見れば一目瞭然、★1が結構並んでおりますので、そのうち★1評価の作品だけ読み直しするのもいいかもしれませんね。
最後に、主人公が自分の世界へ帰るか帰らないかはどっちでもいい。異世界転移ものを読む楽しみの一つでもあるのでどっちだろうと気にしません。作者さんが好きに決めることだし、読者はその結果を受け止めるだけであって、文句をつけることではないと思っております。
文句があるなら★の数で示したれ! て感じです。
以上。