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成長期と超能力。

「くっそ〜、また負けた!」


「だからパチンコなんかやめとけって

 言ったんだろうが。」


「今日の朝に戻りてえよ〜」


「無理だろ。人生にはやり直しは

 効かないんだから。」


「あ、見ろよあれ。 

 車道に猫ちゃんがいるぞ。」


「ほんとだ〜、 可愛いな。」


「でも、あんなところにいたら

 あのトラックに轢かれそうだな。」


「確かに。おーい!そこは危ねぇぞ!」





「 あ」




ガシャアァァァン!



「轢かれ...ちゃったな。」


「ああ。言わんこっちゃない。」




















「くっそ〜、また負けた!」


「だからパチンコなんかやめとけって

 言ったんだろうが。」


「今日の朝に戻りてえよ〜」


「無理だろ。人生にはやり直しは

 効かないんだから。」





人生にはやり直しは効かない。

本当にそう思う。私だってそう思う。

一度したことは取り返しがつかないし、過去に戻ることもできない。



「あ、見ろよあれ。 

 車道に猫ちゃんがいるぞ。」


「ほんとだ〜、 可愛いな。」


「でも、あんなところにいたら

 あのトラックに轢かれそうだな。」






「あ、でもあの中学生が今

 猫を手に抱えていったぞ。

 あの子の猫だったんじゃないか?」


「そうかもな。」




そう、過去には戻れない。

普通の人間には。

もし戻れるとするならば、

それは、

この黒乃スイ(くろの すい)だけだ。




私は能力を持っている。

時を戻す能力だ。

まぁ、厳密に言えば、自由自在に

タイムリープができる能力なのだが。



この能力を使えば、当たるまで競馬をしてお金を増やすことができるし、

上手くいくまで告白をすることだって

出来る。


でも、私はそんなくだらないことにこの能力を使う気はさらさらない。

この能力の事を周りに話すなんて尚更だ。

失敗を無くせる人生なんてつまらない。

人生は失敗があるからこそ、楽しいのだ。


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