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すべてがFになる

⚪︎評価



10/10 点



⚪︎あらすじ(ネタバレ)



白い部屋。西之園萌絵は、モニターの向こうの真賀田四季と話している。

会話の内容=四季は両親を殺した、萌絵の両親は飛行機事故で死んだ、犀川先生が好き。


建築学科の犀川は会議をやり過ごし、研究棟に戻る。部屋に萌絵が来る。四季に会った話をする。四季の両親は学者で、四季は天才。14の頃に両親を殺し、今は妃真加島の研究所にこもって論文を発表している。


萌絵の伝で島に向かう一向。出迎えたのは山根=研究所の副所長。キャンプ場に着く。

萌絵と犀川は研究所へ。頭痛だと嘘をつき、研究所に入る。所長はヘリで四季の妹を迎えに行っている。

建物は地上一階、地下二階の三フロア。屋上にヘリポート。


四季と連絡が取れず、ドアも開かない。ソフトに問題あり。その時、ソフトが復旧し勝手にドアが開く。ドアは四季にも開ける権利がない。

ワゴンに乗った、両手足のない、ウエディング姿の四季の死体が自動で進んで来る。

システムに異常はないが、何故かメールや電話が出来ない。出かけていた所長がヘリで帰宅。四季の妹の未来も同乗していた。


所長がいない。ヘリに戻ると、コックピット内で首後ろをナイフで刺された所長を発見。死後間もない。無線が壊され、警察への連絡はされていない。屋上のカメラに最後に映ったのは山根。

四季の部屋へ。寝室のみ鍵。ミチルというロボット。パソコンに「すべてがFになる」の文字。

ヘリにあるはずの未来のバッグがない。


翌日に雑誌の取材予定。それまでの辛抱。

手足の切断はドアの認証のためだという推理。

山根から四季の死の隠蔽(一週間)を申し込まれる。犀川達はキャンプに帰る。すぐに研究所に戻る。警察に黙っている代わりに、探偵役を申し出る。


録画映像を見る。所長のヘリが着いた時は屋上にあったエレベーターが、何故か地下二階になっている。どうやら、誰かが一階から屋上に上がったらしい。

ロボットのミチルは、鍵の開閉が可能で、扉の開閉は出来ない。


聞き込み。博士のデータが全て消されている。システムの設計は四季。

VRの中で、四季の姿の人物に会う。

四季の死体は、死後二、三日経過していた。死後手足切断。半日はかかる。

一番最後に四季の部屋に入ったのは、二年前のテレビの修理屋。

停電。その後電話が繋がる。


山根が失踪。警察が到着。四季の死因はナイフでの刺殺。

バスルームで山根の死体を発見。胸部を刺されている。死亡時刻は警察の到着前の9時から10時。しかし山根は11時までチャットをしている。

12時ジャストから1分までの映像ファイルがないことが判明。研究所の時計は1分遅れていて、その調整が行われた。同じ時刻のファイルが出来たことで、上書き保存により一つのデータが消えた。


みんながVR空間に集まる。

推理開始。

萌絵の推理。犯人は道流。彼女は四季の娘で、実はずっと四季と一緒に暮らしていて、今回四季を殺して部屋から出た。父親は死んだ所長。

四季の姿の人物は、過去を話す。所長は四季の父親の弟なので、身籠った時両親が怒った。だから殺した。そして監禁され、部屋の中で出産した。四季の娘は「人間は十五年しか生きられず、十四歳になったら両親を殺す」と教えられた。

システムはその時に合わせて作られていたので、全てが予定調和だった。システム自体がトロイの木馬なのだ。山根はそれに気づいたので殺された。


VRから出た犀川は、未来が真犯人だと主張。

しかし、四季の遺体には出産の痕跡がない。未来は既に島の外。

未来=四季という結末が明かされる。


犀川の解説。

すべてがFになる=Fとは16進法における15。16の4乗は65536。0からカウントしてそれが限界値。つまり、10進法の65535は16進法のFFFF。これが次元装置。

当初は四季が自分の子供に殺されるシナリオだった。しかし子供が実行できそうにない。だから四季が子供を殺して自分が外に出ることにした。

手足を切断したのは指紋で事実が発覚するのを避けるため。計画は三年ほど前から練られており、その頃から子供は手袋をつけて指紋を残さないように生活していた。ディスプレイ越しに見ていたのは、四季ではなくその子供だった。

四季は騒ぎの隙に部屋から出て、エレベーターに乗った。社長室から未来が来るというメールを送信。

屋上に行き、ヘリを待つ。所長を刺す。死にかけの所長は、四季を庇って何事もないかのように振る舞い山根と萌絵に対応。四季は未来になりすます。

四季は研究所が四季の死を隠そうとすることがわかっていた。想定外は、犀川はらの登場と山根が気づいたこと。


後日、四季は犀川の元を訪れ、再び姿を消した。



⚪︎感想



洒脱な小説。理系ではない自分には一部理解しづらい部分があるが、文章表現自体はとにかくおしゃれで、印象に残るフレーズが多い。

「7は孤独な数字です」「すべてがFになる」等。

理系ミステリーの金字塔だけあり、トリックも素晴らしい。

文章も読みやすく、キャラクターも個性があって親しみやすい。

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