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少年時代①

この物語について

先ずフィリアの少年時代の話から始めよう。


彼は幼年期から少年時代にかけて

彼の実母であるハーフエルフの薬剤師の家に

共に暮らしていた。

彼の母親は彼の実父にあたるエゴとは

婚姻関係であったが互いに別々の家にくらし

いわば絶縁状態にあった。

何故かは今のところ検証すべき物は

発見されてないが

フィリアの少年期は月に2週間程

父親のところへ見習いとして行っていた。

彼の父エゴは、アルカディの討伐隊として

現代でも彼の英雄譚は人気で

その超人的な人物、戦士、怪傑、

で書物の中では我々には知られているが

彼はこの頃の文献を調べる限り

著名な活躍を残したが、貴族院には入らず

市民権すら半ば放棄し、ほぼ流浪の軍団として

アルカディの海上貿易の一部分を担っているに

過ぎない、だだの貿易商であった。

その船乗りの下っ端に

この物語の主人である

フィリアは少年期の大半を過ごしていた、

彼の周りには父の古からの友人、召使い、或いは

反逆者や敵国の民まで居た、、、。

不可思議な人物達に囲まれた父親と

彼はこの渦中に確かにいた。


「父さん、積み荷の確認をお願いします。」

フィリアは眼前に居た傷だらけの男にそう言った。

「お、準備は万端ですか?お坊ちゃん、

 オメェ等出航の準備だ!ヌース!

 オーイ、ヌース!!坊っちゃんの手筈の確認

 を頼むぞ!」

フィリアの父であるこの大柄な男は

この時代の出航の合図であるに炎の魔法を

空高くに打ち上げた。

その合図に雄叫びをあげる者もいれば

暗い顔で合図に急かされている者もいた。


丸めた羊皮紙を持った小柄な男が

空を見上げながらこの船の主である男

に少し躊躇いならが言った。

「主人、坊っちゃんの仕事は問題ないです

 ですから坊っちゃんに雑用以外にも

 違う事をやらせてみたらどうですか、」

出航して何時か経った、見渡す限りの大海原に

男達は各々の役割を果たしていた。

舵手、船内管理、整備者、船内魔法者、

それらはエゴの古株たちで構成されていて

エゴの一番古くからの付き合いである

凄腕の剣闘士のトゥレラが副監督として

従事し

漕手、魔法漕者は奴隷、敵国者達で

担っていた、

この船の長に発言した男は船内整備らしく

またアルカディの人種とは

違った身なりをしていた。

「ハッ、そうだな、坊主には漕手でもやらせるか、

 ヌース、お前が俺達の一番の監督官だろ?

 長い間俺達を観てきたからな、」

船の上とは感じさせないしっかりとした様子で

少々何かを考えた顔で応えた、

「本気ですか?主人?」

ヌース、実はこの小説ではこの親子を除けば

とても貴重な人物である。

この男の書いた者と思われる伝書が

所謂日記がこの、これから書かれる

全て、紛うことなき全ての大基になっている。

この男がこの物語に

とてつもない重役を担っている

作者である私自身にも、


「この船が何故進むのか、それでわかるだろ、」

フィリアの父であるこの男はこう言った

そしてそれを聴いたヌースは

とても神妙な顔つきで応えた。

「‥坊っちゃんを漕手に加えるのですか?

 今言った事のためににわざわざ?

 奴隷達と同じ事をする

 必要があるのですかね?主人?

 私には解りませんな。」

「いちいち細かいんだよ、オメェは

 ハッ、何事も経験だ。」


フィリアは上半身裸の男達がほんの隙間に

居る程度の距離で彼らの息遣いを

感じながらオールを汗ばんで漕いでいた。


もう何時間か漕いだであろう。まだ12,3歳の

彼の身体は疲弊しきり、顔色が

完全に変わっていた。

この時代での漕手はほとんど

航海中に死んでもかわまない奴隷の扱い、

家畜同様の扱いだった。

「交代だー。」

誰かも知らぬ怒号に漕手達は

各々安堵し、また漕手につくものは

土気色の顔色でオールを握った。

交代した漕手達は少し眠りつくもの

酒を飲むものまたは魔法漕手達と変わるもの

様々だった。

フィリアは船内の後尾のところに身を休み

辺りを見回していた。

「大丈夫ですかい、坊っちゃん。」

とても簡単な言葉をヌースが投げかけた。

「‥ヌース、疲れるね、この役目は、」

ほとんど顔をあげられずに囁やく様に

彼は言った。

「主人はいつも少々やり過ぎてます。

 前に戦術の鍛錬の時だって、、」

ヌースは思慮深い面持ちで語り出そうとしたが

ここでまた例の号令が掛かりフィリアは

自分の今の持ち分へ向かった。

‥ヌースはジッとその様子を事細かに観ていた。


「主人、ちょっとお話しがあります。」

ヌースはこの船のボスである男、つまりエゴに

のっぴきならない様相を呈して切り出した。

「…なんだ、ヌース??」

「主人、、」

ヌースは少し躊躇いながら話し始めた。

「坊っちゃんをどうしたいのですか?

 一体どうなされた?坊っちゃんは

 貴方の御子息であります。なのに

 其方をいったいどの様になされたいのですかね?

 何故あんな扱いを続けるのか?わたしには

 解りません。」

周りに冷りとした感じがながれた、

問い詰められたエゴは黙って腕を組んでいた、

その問答から5分、いや、10分は経過しであろう。

「…どうしたいのかって、

 それが解れば、誰も苦労なんかしねぇよ。」

「主人!解らなくてあんな扱いを、、」

ヌースがそう言いかけた時に

船内に大きな罵声とどよめきが鳴った。

騒ぎの向こうを羽交い絞めされた

フィリアを刃物を突き付ける奴隷の姿があった。

「この小僧を切り刻んでほしいか?

 お前等聴け、この小僧は奴隷じゃないだろう

 もう一度言う切り刻んで欲しいか?」

男の強迫と共に辺りは寒々とした

静けさが漂った。

全てがとても重たい沈黙の中の出来事だった。

「‥どうした、何故誰も何も言わない?

 お前等はこの小僧が死んでも構わないのか?」

その時、空に大きな火柱があがった、

エゴが火魔法を放ったらしい。

「お前、仕事を放棄してなにをしてる?

 お前の仕事はなんだ?そんな小僧に刃物を

 向けてもお前の立場は何も変わらえねぞ

 報酬ならきっちり仕事を収めねぇとなぁ、」

エゴの怒号があたりに響いた。

周りがエゴを注視したその瞬間、

人質をとった男の首が無くなっていた。。



「馬鹿な奴隷だぜ、俺達の船で一番の危険を

 犯しやがった。」

船内はもういつもの活気に戻っていた。

この船ではこんな事が常時となっているらしい、

「トゥレラさんの剣さばき見れたか?」

「いや、見れてねぇ、」

男達の快活な談笑が漏れる中

フィリアはその輪から外れ海を

眺めていた。

「お坊っちゃんお怪我は?」

そう彼の父親は問いかけた、

「私のせいで騒がせました。船に損害がなくて

 なによりです。」

フィリアは俯きながら応えた。

「坊っちゃん、、、フィリア、あの奴隷に自分の

 分の水を与えたろ?何故だい?」

「彼が疲労していたからです。

 労働力を低下させないよう判断したので」

フフフっとエゴは笑った。

「お前さ、嘘が下手だな、お前あの奴隷の事を

 出航前から気にしてただろ?アイツは隣国の

 貴族の喋り方してたもんなぁ、何か気を

 取られる事でも言われたんじゃないですかね?

 己の境遇とかなぁ、、」

フィリアは一層暗い顔になった、

「言ってなかったっけか、力の無い者の情けは

 海の藻屑と同じだって、弱い奴の同情心は

 こういった事になるのさ。」

その言葉でフィリアは身を震えて泣き出して

しまった。

‥暫し黙った後エゴは真剣な面持ちで彼に言った。

「‥フィリア、海を見ろよ、これから嵐が来そうだぜ

 吹き荒れそうだ。

 ‥まるでそんなお前が

 これから歩んでく道みたいにな!」


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