【第二十七話】地上へ
お久しぶりです
今日で今年度が終わりますね
今年度中にこの「突もふ」を完結させる、という話は覚えているでしょうか?
実は私、書き貯めをしていました!
今日一気に公開させていただきます!
チュンチュン
小鳥の囀りと共に起床する。
すごく平和だ。
昨日までダンジョンのラスボスと戦っていたとは思えないほど、平和な朝だ。
ラスボスを倒した後、魔法陣で地上まで戻ることができた。
その後、泊まれる宿を探し、見つけたのがここの宿だ。
ここは小さいけれど、おもてなしは手厚く、居心地の良い所だった。
今日はダンジョンから帰って来た宴を開催したいと思っている。
それならなぜ昨日行わなかったのか。
それは…。
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「あぁ〜つかれた〜!」
そういってベットにダイブするサラ。
「あ〜ずるい〜!私も!」
そう言ってサラの上にのるキリナ。
…いや、あなたたちがダンジョン行きたそうにしていたからオレも行ったのだが?
ついて行った側より、連れてった側の方がつかれてんのなに?
そう思いつつも、オレ自身もすごく疲れていたため、ベットに飛び込む。
もちろん、サラとキリナとは別のベットにだ。
すでにサラとキリナはすぅすぅと息を立てて、気持ちよさそうに寝ている。
オレは2人にそっと毛布を被せ、自分用のベットへと寝転がる。
そういえばお疲れ様会みたいなのやりたいなぁ…。
そう考えながらも、自分の思っている以上に疲労の溜まっていた体は、すぐに眠りへとついてしまったのだった。
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こういうことがあって、昨日はできなかったのだ。
キリナはもちろん、いつもは早起きなサラまでもまだ寝ているため、2人とも相当疲れていたんだろう。
2人が起きたら相談してみるか。
「ん…あ、エイト〜もう起きてたんだ〜おはよぉ〜」
まだ頭が動いていないからか、いつもより語尾が伸びたような口調で話すサラ。
「サラ−?実は…。」
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「いいじゃん!」
「やりましょう!」
サラに説明している間にキリナも起きてきた。
2人も賛成のようで、今日の夜に宴が行われることになった。
それまでに材料を買ったり、会場を準備しなければならない。
ただ、宴と言ってもそこまで大きなものにはするつもりはない。
あくまで今までの思い出を振り返りたいだけだ。
なのでどこかを貸し切りにしたりするわけではなく、旅館の一角を借りることになった。
サラとキリナが買い出しから帰ってきた頃。
オレは何も役に立てることがなく、ウォーターボールで空気を潤すことくらいしかしていなかった。
「ダンジョン踏破にかんぱーいっ!」
サラの掛け声とともにコップ同士をぶつけ合う。
今まで色々なことがあったな...。
初めは森に転生したっけ...。
そこでミーネと出会ったんだよな。
そこから獣人の街にはいって、サラと出会う。
そのあと、女神様からのご命令で獣人全員に加護を与えたんだよな。
そのおかげでキリナとも出会う。
思えばそこからオレ達の物語が始まっていたんだな。
それからダンジョンに向かい...。
「ダンジョンで私が罠にかかってしまったときもありましたね。」
「ラスボス戦のときにはスラちゃんにたすけられたなぁ...。」
「主様にテイムされたおかげで今の僕がいるんだよね~!」
これまでたくさんのことがあったな...。
そしてこれらは、みんなとの出会いがなければ体験できていなかったことばかりだったと思う。
...前世のオレは、こんなことが起こるとは想像もしていなかっただろうな。
これからも今までとは比べ物にならないような困難や、出来事があるだろう。
そんなときもサラ、キリナ、ライオンくん、スラちゃん達がいれば乗り越えられる気がする。
そして、いつかはオレの夢を叶えるために...。
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