【第二十五話】ダンジョン6日目前半
明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします!
今日はラスボス戦だな。
ラスボスも中ボスと同じような仕様になっていて、現れた扉の中に入ると戦闘開始という感じになっている。
「みんな行けるか?」
そう言ってみんなを見回すと、不安なオレを元気づけてくれるような頼もしい顔でうなずいてくれた。
「よし!いくぞ!」
ガチャ
あれは…?
か…勝てない…。
そう、直感で感じてしまうほどには、今まで戦ったきた奴らとは比べ物にならないほど強いオーラを出していた。
足がすくんで動かない…!?
こんなこと今までなかったのに…。
今持っているスキルでは対抗できなさそう…っ!
どうする…!?
ザシュッ
「う"っ…」
サラっ!?
切られた…?あの感じ、すぐには戦闘復帰できなさそうだな…。
少女を守りながら戦うには、完全に人数と力が足りない…ッ!
「サラッ!?…ッ今行きますっ!」
キリナ…あの傷だと回復に時間かかるだろうな…。
それまで奴を足止めできるのか…?
…いや、"できるのか"じゃない…"やる"んだ…っ!
こいつに勝つ、ということは不可能に近い。
だから自分が死なない…仲間が死なないように守るだけ。
ライオンくんも足止めされてる…今動けるのはオレだけっ!
何か今までに取得したスキルで、こいつに少しでも対抗できそうなもの…っ!
動かないと…動かないとっ…動かないとッ!!
ダメだッ…考えれば考えるほど…。
あれ?
なんでオレはこんなに必死になっていたんだ?
別にここで死んでも…またテンセイできるんじゃないか…?
そもそもナんのためにたたカっているんだ…?
モう…シンでもイいんじャナいカ?
敵に向けていた刃を、自分の首に当てる。
あァ…ヤっとカイほウさレる…ッ
「エイトッ!!!」
サラ…?
ナんでオレのけンをモッてルの?
オレがシぬのヲふセごうトしテルの…?
なンデ…ッ!?
「目を覚ましてッ!!私たちと一緒に動物救うんじゃなかったの!?」
どうぶツをすくウ?
でも…オレなンかが…ソんなこトできるノか?
「できます!!エイトさんにしかできないことですッ!」
キリナまで…?
…そうだ…。
こんなことしてる場合じゃない…!オレにはまだやるべきことがある…!
「ありがとう、二人とも!目が覚めたよ!」
あとは…ライオンくんさえ合流できれば…ッ!
「主様!大丈夫!?」
ライオンくん!
これで手札が揃ったっ!
「反撃開始ッ!!」
ドゴーン
早速ライオンくんが特大魔法を打ったっ!
…けど、ほとんどダメージは入らないか…。
「行くよ!サラ!!」
「うんっ!」
サラとキリナで同時に魔法攻撃…。
グォーッ!!
ッ!?
攻撃ッ!?
「危ないッ!」
ドォーン
クソッ!
間に合わなかった!?
もうもうと上がる煙が薄れ、そこに見えたのは…。
「スラちゃん!?」
普段の100倍くらい大きくなっているスラちゃんがいた。
巨大スラちゃんの中には、サラとキリナが呆然とした様子で立っている。
怪我はない…。スラちゃんが守ってくれたのか…!
グォォォオオオオッッッッッッッッ!!
こっちの存在を忘れるなと言わんばかりに、奴は次々と魔法を打ってくる。
避けるのに精一杯で、技を打つ時間さえくれない。
奴も生き物なんだ…どこかに弱点はあるはず…ッ!
ん?
さっきから魔法の攻撃しか打ってきてないよな…?
奴には大きな尻尾もあるっていうのに、それを使おうとしていない…。
……そうかッ!!
**
「行くよ!サラ!!」
一斉に魔法攻撃する…ってことね!
「うんっ!」
集中して…できるだけ強く…ッ!
「
」
んっ!?
攻撃きてる!?
今からガードは遅い…ッ!
ギュッと目を瞑り、痛みに耐えようとする。
が、いつまで経っても痛みは襲ってこない。
恐る恐る目を開けると…。
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