【第二十四話】ダンジョン5日目
明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします!
「あれは…レアモンスター!?」
レアモンスター?なにそれ?
レアってつくくらいだから…珍しいモンスターのことだよな。
「そう!普段見ることがほとんどないんです!私も初めて見た…!」
そんなにレアなのか…。
見た目は…白ベースの頭の方だけオレンジ色になっている、スライムだな。
…こうやって見てみると、日本でいう鏡餅みたいな見た目しているな。
「今は気づいていないですけど…早く倒さないと逃げられちゃいます。スライムは特に臆病で逃げ足速いですからね…。」
そうなんだよな。
というか、普通のスライムもいるんだな。
もふもふではなく、ぷるぷるの。
てっきりこの世界線では、もふもふのスライムしかいないと思ってたわ。
「レアモンスターは貴重な素材も落とすのですよ。レアモンスターが落とした素材はレア素材って呼ばれていて、市場とかお店で高価格で売られているんですよ。」
高価格!?ってことは…。
「売ればお金がたくさん手に入ります…!だからいろんなものも買えるようになります!」
じゃあもう倒すしかないっしょ!
スライムは逃げやすいから、一発で倒せる厨二病スキルを使うか…。
どれにしようかな?
…風切爆怪断なら素早い攻撃だから…これなら倒せるかな。
「キリナさん、オレが仕留めてもいいですか?」
…なんだ?そのちょっと不満そうな顔。
無言でこっちを見ないでください。
なんか言わないとオレが仕留めちゃうぞ?
「むー…。」
かわいいな。
…ん?今かわいいって思った?
心読まれていないよな!?
「…エイトさん、仕留めてこないんですか?」
…大丈夫そうで何よりだ…。
危なかった…。
心読まれること忘れてたな…気をつけなきゃ…。
というか今さらなんだが、なんでオレだけ心読まれてるの?
…まぁいいか。
「…ごめん、ぼーっとしていました。行ってきます。」
よし…切り替えよう。
逃げられないように…静かに…少しずつ…。
ガツンッ
あ…っ。
オワタ☆
テッテッテッ
あーっ!
スライムちゃんが逃げちゃう!
もうこうなったら…ここから攻撃だ!
「風切爆怪断!」
とどけッ!
ザシュッ
「ピギュッ…」
ドロっと溶けていったな…。
落ちているのは…みかん…!?…のようなもの…。
「え…!?見たことない…。でも絶対に珍しいものですっ!!」
えと…とにかく良かった…のか?
「はいっ!すごいことですっ!みんなと合流しましょう!」
お…おう…。そうだな。
他の人とどうやって合流しようかな…。
そういえばオレ、ライオンくんとかと話すスキルなかったっけ?
念話…みたいなやつ。…そうやって使うんだ?
とにかく念じてみるか。
『あー、あー、聞こえてる?』
なんか前にもこのスキル、使ったような気がするが…忘れたんだからしょうがない。
『聞こえてるよ!主様、どうしたの〜?』
聞こえていたみたいだな。良かった…。
『そろそろ合流しようと思って。最初の広いところ来れるか?』
『おっけー!』
よし。あとはライオンくんたちを待つか。
**
今日の成果はこんな感じだ。
まずはオレらのレア素材のみかん"のようなもの"。
そしてゴブリンの肉と牙。
オーガの角と牙。
グリズリーの皮と肝。
サルランチキンという鳥の皮ともも肉。
オレたちの素材も含め、結構手に入れることができたな。
「早くご飯にしよ〜!」
そうだな。
…明日はボス戦だからな…。
しっかりと体を休めないと…。
オレはその日…期待と不安を胸に、深い眠りへとついたのであった。
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