【第十七話】でっかいもふもふ
ちょい短めっす。
さて…コブリンも倒し終わったことだし、街に帰るか。
今後のことについてサラ&キリナとも話し合った。
その結果、クエストをもう何個かやって、レベルを上げてから次の街へ行ったほうが良さそうという話になっている。
でもオレの寿命の問題もあるし、出来るだけ早く多くのもふもふに会いた…こほん。加護をあげたいんだよなぁー。
「エイト!あれ見て!」
振り向くと、サラの指している方にライオンのような魔物が見えた。
百獣の王みたいな…いかにも強そうなオーラを出している。
あれも…もふもふに入るのか?
オレ、あいつにも加護を与えなきゃいけねぇのか?
…加護がなくても十分強そうなのだが。
『あれももふもふに入るのじゃ。加護を与えるのじゃ。』
あー、はいはい。女神様。
あんなやつ、加護いらないと思いますけど。
『…すごく嫌味を言うのじゃな。』
あー。聞こえない、聞こえない。
でも、あんなやつテイムできんのか?
テイムって、近くまで行かないとできないんだよ。
あんなやつに近づいたら…あぁ考えるだけで恐ろしいっ!
『はぁ。人間ってやつは、なんでこんなに怖がりなのじゃ?さっさと加護を与えればいいだけの話じゃろうに。』
それが無理なんだってことを知らないんですか?女神様。
人間って、肉体も精神も弱いものなんですよ?
『あー、うるさいのじゃ。はよ行くのじゃ。』
女神さまぁっとぉ!?
なんか風に押されて体が…!?
…さては女神様の仕業だなぁ!?
『…お主が早く行かないのが悪いのじゃ。』
…女神許さん。
もう、こうなってしまったからにはテイムするしかないよな?
だって俺の前にはよだれをたらし、オレが運ばれてくるのを待ってる魔物がいるんだもん。
…失敗しないでくれっ!!
「テイムッ!!」
黄色い光で魔物包み込めたのを確認したオレは安堵のため息をついた。
はぁ~っ…良かったぁ…。
さて…テイムされ、すっかり大人しくなったライオンくんに加護を与えよう。
「加護を与えよ。」
うん。オッケーだな。
…このライオンくん、強そうだな…。このまま一緒に旅するか?
「うん!主様と一緒に居たい!」
え?…も…もしかして、もしかしなくてもライオンくん?
「そーだよー!」
めっちゃ幼い男の子の声なんだけどっ!?可愛すぎん?
『お主がくん付けしてたから、幼い感じになったのじゃ。』
あ、そうなんすね。へー。
じゃあ、これからもよろしくね!ライオンくん!
「やったぁー!よろしく!主様!」
読んでいただき、心から感謝いたします。
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