【第十五話】なんか出た(挿し絵あり)
短編にポイント抜かされました...
え、普通にこっちのほうが頑張ってるんですけど?
昨日は大変だったなぁ…。サラとキリナはオレのせいで、森の探索出来なかったし…。
今日こそは、サラ&キリナと森の探索するぞ!
って言っても、昨日結構奥まで入っちゃったからもふもふいないかもしれない…。
一周か、二周回っていなかったら、次の街に向かって進もうと思う。
「エイト、ご飯できたよー。」
さてさて、朝食ができたようだ。今日はおまかせにしたから、何が出るか楽しみだ。
…手伝いは……どうだろうな〜!?
ち、ちなみにキリナ、今日は頑張って起きてたぞ!?
…すんません。手伝ってません。
ずっと土の家の中で、ウォーターボールで遊んでました。ハイ。
お?なんかパンの上に玉ねぎとか、チーズとか、トマトソースとか…とにかく具材がたくさんのってる。なんじゃこれ?
あとは…定番の目玉焼きに、オニオンドレッシングをかけたサラダだな。
「飲み物は何が良いですか?」
うーん。今日はお茶でいいかな…?
「お茶でお願いします。キリナさん。」
キリナはニコッとして去っていった。可愛いっ!
…コホン。
「じゃあ、「「いただきます。」」」
むしゃむしゃ
具材がたくさんのっているパン、なんか食べたことある味だな…。なんだろ?
サラダはシャキシャキしていて美味しい。
目玉焼きは…うん。普通に美味しいな。
よし!元気が出てきた。今日ももふもふを助けるぞ!
えいえいおー!
**
現在森の中。絶賛戦闘中でーす!
いやいや、そんな呑気にしてる場合じゃねー!
やばいんだって。オレ、体力がやばいっ!○にそう!?
あー!?突進きたァ!?ギリギリなんだけど!?
直感が、オレらでは勝てないって言ってるぅ↑
今オレたちが戦っているのは、猪と熊が合わさっているような魔物で、巨大な体で突進してくるやつだ。
キリナによると、B級の魔物だそう。
は?オレGだぞ?サラとキリナはFだけど、それでもかなわんぞ?
え、オレここで○ぬの?もふもふは?助けられずに○ぬの!?
作戦を練ろう。え〜と…。
素早さが一番早い、サラが魔物をひきつけて、その間にオレたちが逃げる。で、後からサラが逃げる。
これ良くない?よし、二人に伝えよう!
「サラ!キリナさん!作戦を伝えますっ!」
サラとキリナはオレの後ろで、攻撃を避けながら魔法を放っている。
オレは一回下がって、作戦を伝える。
「オッケー!じゃ、二人は逃げて。」
サラがひきつけている間に逃げろー!
オレの方が素早さが遅いから…置いていかれないように頑張るぞ!
もうキリナが、少しずつだけど遠ざかってる。やばい。
うぉ〜!
**
はぁはぁ…。なんとか逃げ切れた…。
サラとキリナが速すぎた。サラなんか、オレを追い抜かしていったぜ。
もう今日は次の街に向かおうってことになった。
ちょっと、ベットで寝たかったから…。
あと、ギルドにも行かなきゃだしな。C級以上の魔物に遭遇したら、ギルドに言わなきゃいけないらしい。
疲れてるけど、このまま街まで頑張るぞ!
**
「はい。良いですよ。」
よーし!やっと街についたぜ。
まずは宿だな。
「二人とも、先に宿探さないか?」
「うん。宿がなくなっちゃったら野営になるしね。」
それだけは絶対にやだ。
オレはベットで寝るためにここまで来たんだぞ!?
コホン。もちろん、ギルドへの報告もあるぞ?
「ここはどうでしょうか?」
ふむふむ。外見よしっ!
あとは金額だな。安すぎてもちょっと怖いし、高すぎるのも無理だからな。
あ、キリナさんが入っていっちゃった。オレたちは待ってるか。
……………あ、戻ってきた。
手で丸を作ってる。良いってことかな?
じゃ、今回の宿はここで決まりだな。
えーと、一人一日当たり銅貨6枚か。
収納からお金を出してっと。お願いします。
鍵をもらって…
よし!ギルドに行くぞ!
**
「情報提供ありがとうございました。」
強い魔物が出ているかもしれないから、ギルドの方でランクの高い冒険者を派遣して、様子を見るらしい。
情報をギルドに提供しない冒険者もいるそうだから、助かったって。
お礼にギルドが運営している宿に、宿泊代タダで泊まって良いとのこと。
この街は、今いる東の大陸の中でもトップ3に入るくらい大きい街だ。
防具とかの予備も欲しいし、お金はあったらあるだけいいからな。
レベル上げや、ギルドのランク上げもしたいしな。
ありがたくタダで泊まらせてもらうよ。
明日はこの街を探索するか。




