【第十四話】旅1日目
短編も書いたので、見てみてください!(1分以内で読めます!)
読んでくださったら、考察を感想にて書いていただけると、なお嬉しいです。
今回から第二章となっております。
引き続き、楽しんでいただけると嬉しいです。
ふわぁ…ねっむ。
ヨイショっと。外の空気を吸ってくるか。
ガチャ
んん〜!森の中の空気は美味しいなぁ。
なんでオレが家の中にいるかだって?
なんかサラが魔法で、土の家を作ったんだよ。作れるかなってちょっと試したら、作れちゃったのよ。
土っていっても、めっちゃ固めて水分抜いているやつだから、木みたいな硬さだった。
土の匂いは結構したけどな。
まだ二人は起きてないかな?
今のうちに、今日やることを確認しよう。
まずは朝食を作んなきゃだよな。オレは作れないから…サラか、キリナに任せよう。
で、朝食を食べたら、いよいよもふもふ探しだな。
ここは街から少し離れた森だ。あまり人が来ていないから、もふもふもたくさんいるだろう。
可愛いもふもふがいたら、テイムしてこれからの旅に連れて行こうと思う。楽しみだなぁ。
「おはよー。」
サラだ。キリナは…起きてこないな。…実はサラとキリナは、二人で家を使ったんだ。
オレもって言ったんだけど、男だし、何するか分からないからって。
オレ、変なこと企んでないぞ?
変な方向にそれてしまったな。話を戻そう。
起きてきてすぐで悪いが、サラには朝食を作ってもらいたい。
お腹すいたからな。…もふもふに早く会いたいからな!!
「サラ、朝食お願いしてもいいか?」
サラは眠そうな顔でコクリと頷いた。
よし、収納から出すか。
今日は…あっさり系が良いな。
「サラ、あっさりしたものがいい。」
オレのリクエストを聞くと、サラはメニューを考え始めた。
ときどき寝そうになっているが。サラは朝が弱いんだな。
お、メニューが決まったようだ。
「エイト。卵と、鶏肉のササミ出して。」
ほーい。卵と…鶏肉のササミね。あとは、作業するテーブルだな。
何作るんだろ?卵はなんとなく分かるが…ササミはどうするんだ?
どこかなっと…お、あったあった。
「はい。よろしく。」
そう言って材料を渡すと、早速作り始めてくれた。
この間にキリナを起こしに行くか。…家、入って良いのか?
まぁ…良いだろう。うん。
ガチャ
「キリナさん、朝だ…ってうぇーっ!?」
なんか、布団を剥いでるし……えっとその…服もぬ、脱げておりますので、肌の露出が…。
ちょっ、これはアウトだろ。早く布団被れっ!
「んんー?エイトぉ…?」
なんか、寝ぼけてるっ!呼び捨てになってる!
はぁ〜。もうこりゃあ、ダメだ。
「エイト?どうしたの?ってえぇーっ!?早くエイト出てってっ!」
ぽーい
あ、なんか放り投げられたわ。
ま、そりゃそうだよな。あんな格好をした女性を見ていたら、変態だよな。
「エイトー!朝食できてるから、先食べといてー!」
そうなん?じゃ、ありがたくいただいておく。
うん。やっぱり卵の方は、朝食の定番のスクランブルエッグだったな。
そしてササミの方は…ササミをちぎって、上からゴマだれをかけたサラダだ。
「いただきます。」
スクランブルエッグは、しょっぱい方だな。ご飯が進むぜ。
サラダは、あっさりしていて、オレのリクエスト通りだな。
本当にサラの料理は美味いなぁ。サラ、サンキュー!
「おはようございます。エイトさん。」
お、キリナ(いつも通りver.)がやっと起きてきたようだ。
サラは…疲れた顔してるな。朝食作ってもらっちゃったし、キリナさんを起こすのもやってもらっちゃったしな。
ごめんよ。この後、もふもふでたくさん癒されてくれよ。
さて、キリナとサラが朝食食べている間に、もふもふを見つけてくるか。
昼食までに帰ってこれば良いな。…ちょっと手伝いたいし。
「先に森の奥の方を探索してくる。昼食までには帰ってくるからな。」
サラが頷き、キリナが手を振ってくれたのを見たオレは、森の奥へと向かっていくのであった。
**
ピギュッ!
「テイム!」
襲いかかってきた魔物を、黄色い光で包み込めたのを確認したオレは安堵のため息をついた。
よぉし…もふもふ5匹目だぜ。たまに反発されて、失敗することもあるらしいから毎回ドキドキだぜ。
んー、今回もウサギの魔物か…。加護を与えたら放すか。
サラによると、テイムを解除することもできて、元々テイムされていた人には攻撃しないんだって。
だから、近くでテイムを解除しても襲ってこないそうだ。安心、安心。
じゃ、加護を与えていきますか。
もふもふを抱えて…もふもふだぁ…じゃないだろうっ!
「加護を与えよ!」
思えばこのセリフ、完全に厨二病の人が言ってそうなやつだな…。恥ずかし。
…よし。光もおさまったし、テイム解除してもいいだろう。
もふもふが離れていくのは名残惜しいけど…元気にしてろよぉ〜っ!
ふぅ。そろそろ昼食の時間かな?
オレの腹時計は正確なんだよ。腹の虫がさっきからうるさいんだ。
それだけじゃない。太陽もちょうど真上あたりにきたしな。…こっちで判断したんだからなっ!
そんなに奥には来ていないつもりだったけど…もふもふを求めている間に奥へ奥へと入り込んでしまっていたようだ。
早くいかないと心配されるかもな…。
**
「あぁ〜!エイト、やっと帰ってきた!心配したんだからぁ!」
け、結局森の中で迷ってしまった…。そして、昼食までに戻ることができず…昼食抜きだったのだ。
ぐぅ〜と、お腹が鳴りっぱなしだ。
ただ、今の時間、すごく中途半端な時間なんだよな。昼食にしては遅く、夕食にしては早すぎるんだよなぁ…。でもお腹空いたんだよな…。
心配かけてすまなかったが、それより飯を!誰か飯をくれぇ!
「エイトさん、お腹空いたでしょう。よければこれを。」
キリナ、ありがとう!!いただきます。
モグ…
ぶふぉーっ!?何これっ!?
なんか、酸味がするんだけど!?しかもなんか苦いような?腐った味がするんだけど!?
オレを殺す気かっ!毒だよ、これもう毒!!
よくよく見てみれば、ヤバそうなオーラが立ってる!?
「あれ?お口に合いませんでしたか?」
天使の笑顔で聞いてくるキリナ。
言い方悪いんだけどキリナって、元から料理ができないタイプの人間だったか。
今後は気をつけよう。
「あ、えっと、そうだな。お腹いっぱいになったから、もう大丈夫だ。」
サラ、夕食急いでくれ。手伝うからぁ〜!
そう念じると、サラはオレの心を読んだように、苦笑いで小さく頷いた。
やっぱりさ、サラって超能力者じゃね?人の心読んでるじゃん。
その後、夕食を食べたオレたちは流れ星をいくつ見られるかの勝負をした。
もちろん、オレの洗浄で体を綺麗にしてからだ。
オレは流れ星に向かって願った。ーもふもふをたくさん助けられますように、と。
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