【第十二話】旅への準備(ステータス表示あり)
今回、結構長いので、時間がある時に読むのをおすすめします!
4月15日 テイマーになったのに、テイムを覚えていなかったことに気づき、訂正しました。
さてと…サラに相談しなきゃだな。
「ただいまー。」
良い匂いがする…。だけど、嗅いだことない匂いだな。これ、なんの匂いだ?
ってか、もうこんな時間だったんだな…。キリナと話しているうちに結構経っていたんだな。
「おかえり。ご飯できてるよ。今日はオーク肉のマシュキノコソースがけだよ。」
なんじゃそれ。嗅いだことないのも納得だな。
オーク肉はファンタジーでよくある、二足歩行の豚の肉でしょ。
マシュキノコとは?この世界のキノコか?
「あ、マシュキノコっていうのは、ここら辺に生えるキノコだよ。」
説明補足、あざます。
よくよく考えたら、キノコって英語で、マッシュルームだよね。そんまんまというかなんというか…。
ま、美味しけりゃ、なんでも良いさ。
「さ、席座って。…じゃ、「いただきます。」」
モグモグ
んっ?オーク肉って硬そうだと思っていたけど、意外と柔らかいんだな〜。
キノコも日本のキノコと変わらん。うま。
モグモグ
あ、日にちのこと相談しなきゃ。
「なぁ、サラ。旅に行くのにさ、次の街までの食料とか装備とかって必要じゃん?で、キリナにも相談したんだけど、サラが空いている日っていつ?」
「あ、そか。そうだよね。ん〜と…あっ!三日後だったらお店の休業日だから、空いてるよ。」
三日後か。うん。多分大丈夫だろう。…多分。(二回目)
「キリナも多分大丈夫だと思うから、その日に二人でキリナの家に行こっか。」
よし、これで日にちの件はオッケーだな。
あとは、なんか聞きたいことがあったような…?
…あ、神殿の場所だ。
「あのさ、神殿ってどっか近くにある?」
「え?神殿、行ったことないの?職業は?」
やっぱ、オレくらいになると職業ってもう登録してるんだ…。
ちょっと恥ずい。早く登録したい。
「…職業、まだ登録してないんだよ。そ、それより、神殿の場所はっ?」
「ふふっ…えっとね、ギルドに行くための道を進んでいって、ギルドを過ぎて一つ目の曲がり角を…」
笑ったな?あとでもふもふの、ブラッシングをさせてもらう刑だ!
あとで存分にもふもふできるぞ〜!むふふ。
「ねぇ、エイト。聞いてる?」
あ、全く聞いてなかった。
でも、道のりが長すぎて、覚えられない自信がある。ドヤ。
地図みたいなもの書いてくれないかな?あ、オレがブラッシングしている間に書いてもらおう。
「覚えられないからさ、今日のブラッシングはオレがやるから、地図みたいなもの書いてくれない?」
「地図っ!?そんな高い紙を買えって?無理だよ、無理無理!」
あー。そっか。物資が少なくなっているから、紙も高級品なんだな。
もともと持ってないの?地図。
「地図って、普通は持ってないからね?」
うお。サラ、超能力者かよ。オレの思っていること読んだよな?今。
地図、普通は持ってないのか〜。でも、あんな長い距離の道順、絶対覚えられない。
あれ?でも、みんな覚えてんのか?すごくない?
「…覚えられないんだったら、三人でギルドに行くときに案内するよ。ね?それで良いでしょ?」
確かに!どうせ、サブ職業を登録するために神殿に行く予定だったんだから、それで良かったじゃないか。なんで思いつかなかったんだろ?
「あぁ、確かにそうだな。よろしくな、サラ。あと、ブラッシングはするからな。」
オレがそう言うと、サラは苦笑いのような顔をして…
「うん。ブラッシング、よろしくね。」
と言った。その顔がなんだか、前世の母に見えたのはなぜだろう。
-三日後-
「サラー!準備出来た?」
「もうちょっとだから。エイト、こんだけでも待てないの?」
遅いな。オレは5分で支度終わったぞ。
かれこれ、20分くらい待ってるんだけど。
……あと、早くキリナとサラと買い物したいんだよ…。
「お待たせ。行こ!」
今日の買い物の手順は、まずキリナと合流してギルドに行く。
ギルドで良い防具や武器が売っているところと、食料が大量調達できるところを聞く。
そして、紹介してもらったお店に行き、いろいろ買う。
最後に、神殿に行って、オレの職業を選択する。あと、サブ職業は誰かが…って言ってたけど、一応みんな選択しようと思う。
こんな感じで回ろうと思っている。
「エイト、着いたの?」
あれ?足が勝手にキリナの家に向かっていたようだ。もうキリナの家に着いたのか。早かったな。
コンコン
「はい。こんにちは。…そちらがエイトさんの知り合いの方ですか?」
「はい。サラ、自己紹介して。名前と職業とレベル。」
「あっ、名前はサラ、職業はテイマーです。レベルは…なんだっけ?ハム、私のレベル教えて。」
ハム?もしかして、もしかしなくてもあのハムスターか?
そう思っていると、オレの思った通り、サラの従魔のハムスターがひょっこりサラの服のポケットから出てきた。
こいつ、いたんだ。しかも、レベルが分かるのか。すご。ある意味ハイテク。
「キュキュ!」
「35レベルだったか。35レベルです!これから、よろしくお願いします。」
しかも、サラはハムスターの言葉が分かるのか。すげ!オレもやりたい。
「私の名前はキリナです。職業はヒーラー、レベルは33です。こちらこそよろしくお願いします。」
オッケーだな。よしっ早速ギルドに……の前に…
「キリナさん、予定、空いてますか?」
「えぇ。ギルドに行きましょう。」
今度こそ、ギルドにレッツゴー!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今は、ギルドに紹介された、防具も武器もあるお店にいる。
「ねぇ、どれにすればいいの?」
そんなのオレにも分かるわけないじゃないか。
ここはこの店の人にお任せが一番だな。
「すみません。どの防具を選べば良いかわからなくて…。」
「新米冒険者か。職業は何なんだ?」
まだ無いんですとは言いたくない。というか言えない…。
テイマーになる予定だし、今日なるから良いよね。
「テイマーです。この人もテイマーで、こちらの方がヒーラーです。」
「前衛はいないのか?」
「サブ職業で補おうかと。」
そう言うと、店員さんは驚いたような顔をして、
「サブ職業か。珍しいな。じゃ、それも考慮して防具選ぶわ。ちょいと待っていてくれ。」
店員さんが選んでくれるんだったら安心だな。
さてと、その間にオレたちは武器を見ているか。
「選んでもらっている間に武器選びに行こう。」
「分かったー。」
「そうですね。」
うーん、やっぱり初心者だし、軽いのが良いよね。そうなるとショートソードとかが良いよな。
やっぱり武器も選んでもらおっかな?
「待たせたな。」
意外と早かったな。どれどれ?
「試着して良いぞ。」
試着するのか。まあ、防具といっても、ガチガチなやつじゃないからな。
大事な部分…心臓とか、肩とかにつけるだけだからな。
付けてっと。
うん、動きやすさ優先だな。いい感じ。
二人もお気に召したようだ。これは買おう。
次は武器だな。
「武器のおすすめってありますか?」
「初心者なら、軽さを重視するな。ショートソードとかはどうだ?魔法使いならショートロッドだな。あと、ショートロッドの中には、魔法の威力が上がる物もあるぞ。少し値段が上がるがな。」
ふむふむ。魔法使いもいいけど…剣士もいいな。どっちにしよう。
適正とかってあんのかな?職業のさ。こそっと聞いてみよう。
「なぁ、サラ。職業に適正とかってあんのか?」
「あるよ。」
うん。サブ職業が決まってからの方が良さそうだな。
「じゃあ、武器はサブ職業が決まってからにします。また後できますね。」
「おー。早くこいよ。」
よし。じゃあ、先に神殿に行くか。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「あなたの適正はテイマーですね。」
今、オレの適正を測ってもらった。なんか、測る機械があるんだってさ。
ちょうど、適正がテイマーだったらしい。すごくない?嬉し。
「次が、魔法使いですね。」
たしか、オレのステータスって、力が低かったよな。だからか?
「あなたの適正は、テイマーで、その次が魔法使いです。」
サラも同じようだ。
「あなたの適正は、魔法使いで、その次がヒーラーです。」
キリナは魔法使いが一番の適正なんだな。
ってか、みんな魔法使いじゃないかよ。
一番、力のステータスが高いオレが剣士になるか。
「じゃあ、オレは職業がテイマーで、サブ職業が剣士でお願いします。」
「えと、じゃあ私はサブ職業を魔法使いにします。」
「私も、サブ職業を魔法使いでお願いします。」
「はい。では目を瞑ってください。そして祈ってください。」
えー、テイマーになります。サブ職業は剣士にします。
…これで良いのかな?ステータスオープン。
---------------------
〈名前〉田中 瑛斗
〈性別〉男
〈職業〉テイマー(new)
〈サブ職業〉剣士(new)
〈レベル〉1
〈スキル〉ヒール、ウォーターボール、テイム、
収納、念話、
女神様の加護付与マーシャのかごふよ(もふもふのみ)
〈HP〉300
〈MP〉250
〈力〉150
〈素早さ〉200
〈器用さ〉350
---------------------
お?ちゃんと、職業のところがテイマーになってて、サブ職業のところが剣士になってる。
多分、サラとキリナも大丈夫だろう。
よしっ!あとは武器を買いに行って、食料調達だな。
もう少しだー!頑張るぞ!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ただいまー。」
オレたちは手ぶらで家に帰ってきた。武器や食料はどこに行ったかだって?
そりゃあ、オレの収納の中さ。そう。オレには収納という、ある意味チートスキルを持っている。
人目がないところでせっせと収納していったよ。サラとキリナにはバレたけど、まぁ良いよね。
旅の間、荷物を持たなくて済むから楽すぎる!収納様様だな。
旅には一週間後に出ることになった。
キリナには待たせてしまってすまないが、お店のことがあるからな。
さ、明日も手伝い頑張るぞー!
感想や、いいねを押していただき、ありがとうございます!
執筆、頑張れます。これからもよろしくお願いします!(`・ω・´)
↓いつものなんで飛ばしておけです。
一言で良いので、感想よろしくお願いします!ブックマーク、いいねもよろしくお願いしまーす!