表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/60

雲をつかむような話

雲をつかむような話をしよう

三日月の爪

黒い指

天まで届く


土から生えた大きな手

並んだ指に絡む糸

広がる網の目の向こう

あちらと


道端に寝転がる人がいた

私は言った

大丈夫ですか

その人は言った


崩れたモルタル

散らばるタイル

塀の下の緑の草に

白い


大丈夫です

それだけ

雨降る夜に置いてきた

もう何年も前のこと


塀を作る人がいた

私は言った

どうして

その人は


草はすっかり抜かれてた

モルタルは片付けられていた

茶色の地面に茶色のタイル

崩れたまま


多分

仕事だから

それだけ

私は通り過ぎるだけ


こちら

手を伸ばす

指を掛ける

爪はどこかへ飛んでった


塀の上によじ登る

網の上に顔を出す

雲なんて一つもないじゃない

雲なんて一つも

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ