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ねこの童話ですにゃー
常春の森 その奥に
ねこたちの国があるという
響く ごろごろ 雷鳴は
あるいは ねこの喉の音か
ねこの子供が集まった
ねこのおじさんも集まった
みんなの前に座るのは
ねこの お話おばあさん
お話 お話 昔の話
昔々の その昔
遠く 遠くの そのまた遠く
そこには 季節 があったのですにゃー
季節? それはなんですかにゃー
ねこの子供が訊きました
季節 とは 廻る のですにゃー
ねこのおばあさんが言いました
廻る? それはなんですかにゃー
ねこのおじさんが訊きました
廻る とは 順番で 元に戻る のですにゃー
ねこのおばあさんが言いました
季節は廻る 春 夏 秋 冬
春はお花の咲く季節
お花の冠 頭に載せて
毎日 ごろごろ するのですにゃー
夏は太陽出る季節
サングラス出して 身に付けて
太陽光で日焼けして
毎日 ごろごろ するのですにゃー
秋は満月出る季節
満月見上げて 飲めや歌えや
ねこの踊りも賑やかに
毎日 ごろごろ するのですにゃー
冬は北風吹く季節
これは敵わん 冬籠もり
雪降る空に 凍える夜に
毎日 ごろごろ するのですにゃー
お話 お話 昔の話
これで昔の話は終わり
北風去って 春が来て
ねこの童話は とこ とこ にゃん




