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そこに あった

手放した記憶 乱数で 上書きして

それでも 君は 私のこと 覚えてる?


並ぶ電柱 四角い団地

いつか 君と 歩いた場所


枝分かれした道の 先の 先

過去の残骸が 降り積もる


あれが そう これも そう

みんな 君と 私の 記憶


どこでもない世界の どこでもない部屋

番地を書いた紙 破って 捨てた


だから そこは 本当に 見えなくなって

君も 私も いなくなって


本棚から取り出して 開く

その中身も 虹色に 染まる


ページをめくって 新しい街へ

次に会う時は きっと 初めまして


ゼロで埋められた空間に 並ぶ

新しい記憶 新しい道 新しい世界


誰もいない部屋に 新しい荷物 広げて

空っぽの本棚 きっと 埋まる


捨てられた記憶 見付けた

手に取れば それは 虚空に 溶けた


だけど すべて 忘れても

何も 覚えていなくても


記憶も 道も 世界も

そこに あった


君と 私の 時間

そこに あった

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