カイジになりたい
ツ「はいどうもー」
ボ「あ〜〜賭博しながら黙示してぇ〜」
ツ「なんだか胸がね、ざわざわするような気がしますけれどもね、急にどうしたの」
ボ「カイジみた、俺カイジなる」
ツ「シンプルな答えですね〜助かります!じゃあねカイジになりたいなら僕が悪徳財団の人やるからちょっと練習してみようか」
ボ「……!」
ツ「なんですか?」
ボ「ああ今ナレーション入ったから。ーそれ………助かるッッ!!!ー」
ツ「それはナレーションじゃなくて普通に言って欲しかったですね〜。じゃあいきますよ、はっはっは!()よ!ここで私とのゲームに挑戦しシャバの生活を取り戻してみせよ!」
ボ「ああ……こんな青い空に白い雲、美しいマリンブルーの海に美味しいフルーツがたくさん、夜には旨い肉を食いフカフカのキングサイズのベッドで10時間の睡眠……こんな生活とおさらばしてやる!!!」
ツ「い〜やずいぶん良い暮らししてるよ〜?え?この世で最も良い暮らしと言っても過言じゃないくらいには素敵な生活をあえて博打でおさらばする意味あります?もっと豚箱とかそういう感じじゃないの!?」
ボ「さぁ、どいつもこいつもかかってきやがれ…」
ツ「ああもうそのスタンスでやるんだ、わかりましたよ、さあ()ババ抜きで勝負しましょう!」
ボ「ば、ババ抜き…!うわあぁぁぁぁ!!!」
ツ「いやそんなに慌てることないでしょ!」
ボ「一体どんなルールなんだ…」
ツ「いや知ってるでしょ!ただのババ抜きですから!ただし10ターン内にお前が上がらないと死が待っているぞ…さあ!さっさと始めますよ、カードを2人にそれぞれ配って…しめしめこのカードは2組のトランプを適当にシャッフルしてるから奴が上がることはほぼ不可能!…うわ〜めちゃくちゃ手札多いな〜」
ボ「なにぃぃぃぃ!手札が1枚…だとっ!?」
ツ「いやめちゃくちゃ運良いなお前」
ボ「さあ!俺の手札を好きなだけ持っていけ!」
ツ「いや1枚しかねえよ…く、くそッ!上がられてしまった!」
ボ「……」
ツ「?ああ、ナレーションですかね?聞きましょう」
ボ「ー刹那、()の頭には安堵の二文字ッ!そう!()は生き抜いたのだ!」
ツ「あこれすっごく喜んでますね、こここそ叫んでほしい場面なんですけどね。仕方ない、お前は私に勝った。シャバへでてどこへなりとも行くが良い!」
ボ「あんた…気に入ったぜ、そうだなあえてここに残ってやるぜ!ーその時!()の賭博黙示録は始まる!ー」
ツ「いやいや!なんでそうなった!?出て行けって言ってんですよ!」
ボ「いや()さんのこと気に入ったんで、あ、もしよかったら俺の故郷のワイハに一緒に行きません?」
ツ「え?故郷ワイハなの?じゃあ行こうかなって、どんなカイジだよ!」
ボ「出会い黙示録」
ツ「もういいよ」
2「ありがとうございました〜」