さらば異世界……行くぜ異世界!
「自己紹介がまだだったな小僧、俺はブローズだ。ポゥ!」
はい来ましたー変人来ました、怖い!めっちゃ怖い!
「あまり変人とか言わない方が良いぜ?小僧。」
何故バレたし、まぁ悪い奴じゃ無さそうだ。
「分かれば良いんだ、別に俺はお前が異世界でどんな人生を生きて行くのか見たいだけだ。アゥ!」
「んなのラノベでもアニメでも見りゃ良いじゃねぇか。」
「ラノベやマンガ、アニメに至るまでもう全部見ちまったんだよ。フォウ!」
「じゃあ新作出るの待っとけよ。」
「チッチッチッ…分かってないな(笑)
確かに見るのは可能だけどさ、もしそれが現実で起きたら絶対そっちの方が面白いだろ、見てる方もやってる方も!ポゥ!」
確かにそうだけども。
「そういや忘れないうちに聞いとくけどあんた何者だ?この空間もなんか訳分からんし。」
「あ?言って無かったか?俺はブローズだ!
神ブローズだYo!」
は?神?何言っちゃってんのこの人。
「まぁ正確には元転生者の現神様だ。
んで俺も日本出身なんだけどさ、日本にいた時にお前の親父さんにま〜世話になったんよ。それで上から見守ってたらなんか祈ってたから連れてきたんだよポゥ!」
「まぁ確かに毎朝祈ってたけど、まさかあんたに聞かれるとは。」
「その祈りの内容も聞いてたら余りにも可愛そうでさ、元転生者から見ると。アゥ!」
「それでブローズさん………あんたは俺にその物語の主人公になって欲しいという訳か。」
「Exactly、やっぱり日本人を選んで正解だったぜ話が早くて助かるよ。オゥ!」
「ならさっさと俺を生き返らせてくれ。」
「丁重にお断りするYo。」
「いやどういうことやねん!」
「実はもうこの世界では死んだ人間として記録されてるから蘇生は無理なんよ。ごめんちゃい!
あ、でもでも日本になら生き返れるぞ?
「おいおいブローズさんあんた『こ〇すば』知ってんだろ!なんで蘇生出来ないんだ!」
「えーそれはですね、この〇ばを見たのはこの世界を創った後だったから………………だYo!」
さて、俺はこの先どうなるのか。
ここまで来たんなら異世界満喫したかったよな〜。
このままノコノコ日本に帰るのだろうか?
「そこで小僧、お前に俺から提案が有る。お前異世界行きたいだろ?」
「当たり前だ!」
「カワイイ女の子達と仲良くなりたいだろ?」
「なりたくないわけが無いだろ!」
「彼女が欲しいだろ?」
「うっ…ひっく、彼女欲しいよ〜童貞捨てたいよ〜美少女に頼られたいよ〜、うぅぅぅ。」
「まさかそこまでとは、だが自分の欲求に正直な奴は嫌いじゃ無いぜ。」
「そういえば忘れてたけど俺死んだんだよな?どうやって異世界に連れてってくれるんだ?」
「実は俺と同じ事を考えてた奴がいるんだけどそいつの世界に行ってもらう。ちなみに方法は転生だ、まぁ心配することは無いぞ、ちゃんと記憶はそのまんまだから。あと言語理解や読み書きは出来る様にしとくからYo!
あ、そうそうこのまま転生するともう日本には帰って来られないけど大丈夫か?嫌ならお前を日本で蘇生して他の奴を探すが………。」
う〜ん………難しい決断だ。
異世界には行けるが、ゲームやスマホが無いんじゃな〜。
「スマホならあっちの世界にも似たようなのあるぞ、あとステータスとかもお互いにそれで確認出来るし。」
「行きます。」
流石にこの返答の速さにはブローズも驚いたようだ。
「ホントに?このままだとお前日本で死んだ事になるぞ?死因とかも全部あっちの人にテキトーにやって貰うけどそれでも良いんだな?」
「早く行きましょう、すぐ行きましょう、今行きましょう!!!!!!!」
「そこまで言うなら、すぐに転生させてやろうじゃありませんか!
あ、最後に1つ、もしお前の人生凄く面白かったらお前の人生知り合いの神全員に見せちゃうけど良いよな?まぁ第2の人生楽しんで来いや!」
「おいちょっと待てそんなの聞いてなi…………。」