表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/14

初めてのガチバトル

「さぁ!どっからでもかかってらっしゃい!」


母さん相変わらず気迫が凄い、これが剣豪か。


「よ…よろしく…お願いします。」


エリナちゃんも母さんとどれぐらいの間打ち合えるか、他の人と打ち合うのは俺と同じく今日が初めてらしいし………まぁ今の俺がどれくらい強いのか参考にさせてもらおう。


「ふん〜〜〜〜ハァッ!」


「あら、加速魔法なんてなかなかやるじゃな〜い!

でも……………まだまだね。」


『バキィッ!』


おいおい、母さん木剣を木剣でへし折っちゃったよ。

それにさっきのエリナちゃんの動きもなんだ?母さんは加速魔法って言ってたけど、俺も使えるのか?

今は父さんに付与系の魔法を教わってるけどああいうのはまだ教わって無いからな。


「アラン、ちょうどここにあなたの魔法の練習台があるわよ?この木剣をチャチャッと直しちゃって。」


「え〜まぁ良いけど。」


魔法を使うには基本的に詠唱を用いる、最初は魔法のイメージとかが固まらないと発動しないがそれを暗記し、何度も発動して体に覚えさせてようやく詠唱を破棄できる。


加工リビルド


『メキメキメキィ!』


あと魔法発動には魔力も必要になってくる。

魔力の量、そして意外にも詠唱を破棄出来るようになるまでの速さも天職によって差があり、トップクラスは魔導師だそうだ。

一応錬金術師も同等らしい。

やっぱりある程度チートっぽいとは思うけどそれを使いこなすのがねぇ〜、現実は少しハードモードなんだわこれが。



「さてと、それじゃ次はエリナちゃんとアランでやってみましょ?」


アレと戦えと?まぁ木剣に魔法を付与したら行けそうだけど。


「負けた方は腕立て、腹筋、背筋、それぞれを100回やること!もちろん魔法の使用もOKよ。」


罰ゲームまで付けるとは、母さんかなりのSだな。

エリナちゃんには悪いが罰ゲームがあるなら俺も本気を出さなきゃならない、木剣を魔改造させてもらうぜ。


「ま、こんなもんかな。」


俺が付与した魔法は2つ、1つは〈固定ロック〉これはそのままの意味で物を固定する魔法だ。これを持ち手部分に付与して右手から木剣がすっぽ抜けないようにする。

そしてもう1つは〈反発カウンター〉これは発動した時、もしくは付与した物が衝撃を受けた時に衝撃を2倍にして返す魔法、これを刃の部分に付与して攻撃力を上げる。


「それでは……………始め!」


「ハァッ!」


うぉ!また突撃して来た、間に合わないな……受け止める!


『ガッ!ゴリゴリゴリ………。」


「くっ………倍返しだ!」


カウンターで吹き飛べ!


『ドンッ!』


「キャッ?!………まだ!」


何度来てもおな……き…消えた?!そんな馬鹿な!


「どこ行っ…………………あ。」


やられた、後ろに回り込んで居たか。とんでもないスピードだな。


「そこまで!勝者エリナ!」


「はぁ、はぁ、やった。」


「いやぁ〜負けた負けた、勉強になったよ、ありがとうエリナちゃん。」


そう言って俺は握手しようと右手を出したんだけど………………。


「あ………えっと………その…………私もう帰らなきゃ!」


「あらら、もう帰っちゃうの?残念ね………私も晩御飯の準備終わらせちゃおっと!」


逃げられてしまった、あぁ〜久しく忘れていたこの感覚、中学の頃を思い出すよ………あの時は女子からバイ菌みたいな扱いを受けてたからな、何故か男友達は多かったが。



あれ……なんだこれ?ハンカチ?


「あ、名前が書いてある、これエリナちゃんのじゃねぇか。」


「アラーン!ちょっと手伝ってくれるー?」


「はーい!今行くよ母さん!」




明日教会で渡せば良いか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ