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Vtuber ひりありあの日常。

作者: ひりあリア

こんにちわっしょい!ひりありあだよ!

今回から私の日常を描いていくよ!

リア充爆発しろ!

「こんにちわっしょい!ひりありあだよ!」


家賃8万円と無駄に高い防音加工が施された7畳ワンルームに置かれた無数の機械に向かって私は一人話しかけていた。


「すーぱーちゃっとありがとう!配信の後で名前呼ぶね!あともう少しだけ待っててね!」


配信準備の前の待機時間で配信のチャット欄でメンバーを確認する。いつも通り来てくれる人、初見だというリスナーもいる。


『あっ、、、』

『初見さんは途中で消えないでね笑後半が本番だから。』


リスナー同士がチャットで話している。こういった話は正直止めてほしい。配信は一本の作品なのに結末を匂わせるのはネタバレと同じだと気づかないのか?そう思いながらも他のチャットを確認すると、いつも通り、目立った荒らしも悪質なリスナーもいない。以前はここでコメントをブロック作業恒例だったのだが、粘着質なアンチも他社ライバーの法的措置発言によって鳴りを潜めている。


今日は最近話題になっているソロプレイ専用のゲームMost of Uchidaをすることになっている。ツブヤイターの告知文とサムネイルの配色などを考え、統計を取り次回に生かすのだ。視聴者数は今月平均の108%。少し早い時間だったからか普段より人が多いのか。こういった別の時間帯の配信の場合、特に有名Vの配信時間の前は人も多いが抜ける人も多くなる。最初でインパクトを残せるVなら新規獲得を目指せるが、私のような長期間配信者は中だるみが発生するため得策とは言えない。


私は自身の鍛え上げられたプレイングスキルとリア充への嫉妬を売りにしたRPのVとして知名度を持っている。 前半では明るい雰囲気を見せながら、後半闇深トークをリスナーに楽しんでもらうというコンセプトが見事はまった。乱立するVの、個人として活動している中ではかなり成功した方だろう。


人数を確認した後、ゲームプレイのおさらいをしておく。配信時間のなかでどこまで進めるかというのは事前に確認しておかなければならない、どこでどういった反応をするか頭の中に入れておく、初見プレイと言っているため、これが2度目と言っても初見プレイに負けない反応をしなければならないのだから大変だ。


ある程度頭の中に入れた後、私は到底普通の人間が出さないような甘ったるい可愛い声で配信を開始した。


「今日2度目のこんにちわっしょい!ひりありあだよ!ひりあーのみんな、待たせてごめんね!」


 永遠の16歳ここに爆誕である。


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