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幸せに生きていたいので  作者: 結汝
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「はあ⁈お前、嘘だろ!むしろよくそれで行けると思ったな」

「馬鹿だわ、この子」

「え、貴族関係者ってもっとふんぞり返ってないっけ?」

「リビア~~~!!」


 さまざまな言葉が私の一言で投げかけられるけど、うん。


「みんな、私を貶してるよね?」


 念のために後ろの2人になげかければレットが渇いた笑い声を返す。

どうやら肯定らしい。


「皆さん、リビアは馬鹿なんじゃないです。少し抜けているだけなんです」

「ヴィオ、それはフォローになっていない気がするの」

「気のせいです」

「そっかー、気のせいかー」


 みんなに貶されるのはまぁ、いいとして何がダメだったのかそろそろ聞いてもいいだろうか。


「君、名前なんだっけ」


 今までずっと黙っていた少年がこちらに歩を詰めながら質問する。


「リビア・ノグマインです」

「そう、リビアね」


 少年は膝をついて視線を私に合わせてくれる。

 冷たい印象を黙っていたから受けたが、どうやら彼はエリオットと同じく優しい人なんだと思う。まぁ直感だけど


「君が僕らと違うことはすぐわかるよ。まずは()()。なまりがないからそれだけでも分かるし、後は()。普通親の手伝いとかしていたら日に焼けたり、水物を触ったりすることによってかさつきとかがあるはず。でも君にはない」


 彼に指摘されて自身の手を見る。

 確かに、エリオットと比べても日焼けとかはしていない。

水物も手洗いとか必要な時以外はまず触らない。それに屋敷の者によって十分なケアが行われているはず。


「ここまででも十分だけど貴族関係者と分かったのは自己紹介後の()()()


 お辞儀??

何かおかしかったのかな


「平民の子なら足は引かない。でも君は足を引いてワンピースのサイドを持ち上げるそぶりをした。それは貴族への礼儀作法だ」

「!!」

「ここで貴族の礼儀作法をする相手なんていない。でも君はしていた。つまりそう言うのを日常的にしているせいだろう」


 まさか礼で貴族とばれていたなんてびっくりだわ。

そっか、確かにエリオットもセスおばさんも礼なんてしなかった。

盲点だったわ


「だから君が貴族関係者って分かった」


 今回は決定打となったのが礼であったけど、他にも貴族と平民で大きく違うものはあるかもしれない。


「それに俺らは貴族が嫌いだ。平民同士が集っている方が気楽でいい。」


 それはきっとエリオットだけでは分からないこともあるだろう。ほら、女性的なものと男性的な仕草は全く違うから。

それをみんなに教えてもらえばいいのでは?

え、私天才じゃない!


「だから君には申し訳ないけれど帰って―」

「私にもっと教えてほしい!」

「「「「へ?」」」」

「今日はお辞儀が貴族関係者だって分かる決定打になったのよね⁈」


 食い気味で目の前の少年に尋ねれば彼は戸惑いながらも頷く。


「なら、きっとほかにも貴族関係者らしい振る舞いとかあるはず。でも、それだと他の人にも気づかれちゃうかもでしょう?エリオットだけだと女性的な振る舞いはわかんないだろうから、みんなに教えてもらいたい!多くの人の意見があるほうがよりそういう癖を治せると思うの」

「……君、人の話聞いてた?」

「?」


 はぁ、とため息をつかれる。え、解せない。


「僕は、僕たちは貴族が嫌いなんだ」

「うん」

「だから平民同士で気楽に付き合っていきたい」

「ほう」

「だから君には帰ってほしいし、もう来ないでもらいたい」

「なるほど」


 つまりこういうことかな?


「貴族が嫌いだから貴族関係者の私にも帰ってもらいたいと」

「そうだね、さっきからそう言ってる」

「貴族が嫌いなんだよね?」

「ああ」

「でも、私貴族関係者であって貴族じゃないよ?」


 少年が言葉に詰まる。


「私は貴方のことも、そちらの3人のこともまだ嫌いだなんて思えない。だってまだ何も知らないもの」


 奥にいた3人はまたもや信じられないものを見たといった表情を浮かべてこちらを見る。

え、酷くない?


「私自身が嫌いなわけでもないでしょう?」


 これで私自身が大嫌いですっていうなら仕方がないと思う。

 でも、彼らは貴族が嫌いであって貴族関係者が嫌いとは言ってないし、私が嫌いとも一言も言っていないのだ。


「だから、帰りませんし引きません。私の貴族っぽい振る舞いが嫌っていうならそれを直してほしい。私一人では気づかないもの。だって癖って自然と出てしまうものでしょう?」


 そう、例えば


「お兄さんは黙って相手を観察するのが役割のようなもので、お姉さんは爪の中に土や草が入っているからそういうのに関わりある人で、茶髪のお兄さんは自分の見てきた人をよく覚えていてその特徴的な人と対象者を比べる癖がある。そして、その隣のお兄さんは全体をまとめてるリーダーのような立場だよね。さっきから外を気にしてみてる。誰かを待ってるのかは分からないけど指で窓淵を叩いて時間を計ってる。」


 驚いた表情とともに返ってくるのは警戒の色。

それでもこっちも引く気なんてないのだ。


「ほら、みんなも()って案外出ているものでしょう?」


 小首をかしげて笑って見せれば誰かが皮肉交じりに「やばいやつ」と言ったのは全力で聞こえないふりをしよう。


リズビアとうとうやばい奴って言われちゃいましたね。

大丈夫、本人以外はみんな知ってます。その事実

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