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幸せに生きていたいので  作者: 結汝
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一難去ってまた一難

投稿日に日にちが空いてしまって申し訳ありません。

レポートやらバイトやらなんやらと追われていて気が付けば日が空いてしましました‥

できるだけ5日更新を心掛けますが、最悪12日以内には更新するので引き続き読んでくだされば幸いです。

「まあまあまあ!!どれも素敵ではありませんか」


スケッチブックに描いたドレスのスケッチを見ながらマリン・ビーナは興奮気味に声を発する。

その頬は紅く染まりまるで恋する乙女のようだ。


「リズの考えたドレスはどれも新しい方で斬新だし、今ある型に対するアレンジもきいていていいわね」


ロゼリア姉さまからのお褒めの言葉ももらった。

本来ならここでわーい終わった!と自室に行っておいしいお菓子をもぐもぐするはずだったが今の私はと言うと―


「お嬢様、、、ショックが大きいのは分かりますがせめて口をお閉じください」

「そうですよ。姉さま。アホ面晒さないでくださいな」

「だっでえぇぇぇ~!」


ヴィオに心配され、シルビアにも心配?罵りじゃない?を受けながら半泣きである。


理由は遡ること20分前


今日はシルビアも一緒にマリン・ビーナのドレス(私の案をチェック)査定会に参加するとのことでルンルンとした足取りで談話室へ向かった。

何とかお姉さまに似合いそうなドレスを個人的に3つまでしぼり、後はお姉さまとマリン・ビーナのセンスによるふるいにかけられるのみとなった。長かったよ。

途中で嫌になって投げだしかけたけどちゃんとやり切った私をほめてほしい。

そんな私が談話室に向かった時なぜかマリン・ビーナ、ロゼリア姉さま、シルビア以外にもう一人分声が聞こえた。

今考えればこの時点で逃げればよかった。いや、逃げてもどうせ摑まるんだろうけどもね…

そう、レイチェル兄さまがいた。

なんで男の兄さまが女のドレス査定会に居るんだろう?とか思ってた。


「遅くなりました」

「あら、リズ早くいらっしゃいな」


姉さまに促されてスケッチブックを開こうとするとスッと兄さまが私の手に手を重ね、開けようとした手を制する。


「?兄さま―」

「ビーナ殿、少しお願いと言うか提案がある」

「まぁ、何でしょう。次期公爵様(うら若き太陽の人)


レイチェル兄さまとビーナ様は腹の探り合いのような視線で互いを見つめる。


「もうすぐロゼリアと僕は()()()での式典服が必要となるのは貴方も知っているだろう?」

「えぇもちろん。今回のリズビア様が考案なさるドレスをロゼリア様が着る舞台はガーナ公爵家領地祭の三日間ですもの」


そうなんだ!

今初めて知ったんですけど?!あ、ていうか領地祭…

はっ!だからあの時12日後って兄さまは仰ったのか

ファンネルブ王国にはこの時期から約3か月がどの領地でも収穫祭の時期となる。収穫祭は領地を治める者たちが領民とともに領の豊作を祝い、今後の繁栄を願う行事

領主は各々の屋敷で各領の領主を招いてパーティーなどを催さなくてはならない。

そして、領地の視察が3日後なのだ。

つまり一緒に領地視察行くぞってことなのか…兄さまハッキリ仰ればいいものを


「そこでなんだけど僕のものもリズに考えてもらってもいいだろうか?」

「は???」


え、ちょっ、ん???お兄さまなぁに言ってくれてんだろう。

ばッと後ろに控えていたヴィオに視線を送れば首を横に振られ、ソファーに座って優雅に紅茶を啜っていたシルに目を向ければ同情の視線を送られる。


「おにぃ―」

「いいですわね!!」


よくないいいいいいい!!

何もよくないんですけどビーナ様???


「では、リズビア様には男性ものの案も練っていただかなくてはいけませんわね」

「え、いや私男性の服なんて―」

「楽しみだな~、よろしくねリズ?」


レイ兄様が爽やかな笑顔を向けてくる。その笑顔の圧が酷いんですけども

ビーナ様は男性ものの流行は―と話し始めてしまう始末。

私はいいだなんて言ってないのにとりあえずスケッチブックの空きスペースにメモを取っていく。


「あらまぁ、レイったらヤキモチは見苦しいわよ?」

「え~ロゼばかりなんてずるいじゃないか」

「ふふふ、せっかくリズが考えてくれたとっておきを独り占めしたいと思うのは仕方のないことでしょう?」

「シルビアには共有する癖に俺には内緒だなんて…まったく酷い姉だ」

「リズからしたらレイの方がよっぽど酷いと思うけど?」

「アイの鞭だからいいんだよ」


そんなやり取りを姉と兄がしているのをリズビアだけが知らないのだが…





「この型にいたしますか?」

「そうね、一番型被りなく斬新さがあるわ。布の良さも引き立つんじゃないかしら?」

「ではこの型でドレスを作らせていただきますね」


知らぬ間にドレスが決まっていた‥。

どのデザインでもお姉さまなら着こなせるだろう。てか、疲れた。疲労感がすごい。

ちなみにお兄様は爆弾を落とすだけ落としてさっさと退出していった。

スケッチブックを見られた時からこの爆弾を落とすことはおそらく決まっていたのだろう。


「では、リズビア様。こちらのデザイン案を頂戴いたします。12日後にレイチェル様の正装デザイン案をとりにまいりますのでよろしくお願いいたしますね」

「12日後‥」


無理無理と首を横に振るのにビーナ様は綺麗な笑みを返す。


「頑張ってくださいな」


…なんてこったい。慈悲がない


「ふえェェェえぇん」


ビーナ様はいい笑顔で12日後と言い、周りは一切助けてくれないことに嘆く私

私の情けない声が公爵家に響きのちにお母様にお叱りを受けるのはもう少し後の話・・


ロゼリアもレイチェルもシルビアも腹黒ドsなのにどうしてリズビアは抜けているんだろう?って疑問がすごい

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