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生活魔法で異世界無双〜クズ魔法と言われる生活魔法しか使えない私が、世界をひっくり返すまでのエトセトラ〜  作者: mitsuzo
第三章<セルティア魔法学園/生活魔法クラブ編>

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085「ゴズ村長の孫娘」



「⋯⋯なるほど。わかった。では、こちらも最高の魔道具職人を派遣しよう」


 そう言って、ゴズ村長が立つと奥のドアを開ける。


「この子が、このイツクール村の最高の魔道具職人だ⋯⋯」


 ゴズ村長がそう言いながら、奥の部屋から彼女(・・)を紹介した。


「ワシの孫娘の⋯⋯ソアラじゃ」

「「「「「孫娘っ!?」」」」」


 すると、紹介されたその子は最初ゴズ村長の背中に隠れていたが前に出てきて挨拶をした。


「ソ、ソアラ⋯⋯です」


「「「「「か、かわいいっ!!!!」」」」」


 皆が一斉に声を上げた。


「かわいい! こ、こんな、かわいい子が⋯⋯ゴズ村長の孫娘なんて⋯⋯信じられない⋯⋯っ!?」

「コ、コラ⋯⋯ミーシャ!」


 興奮のあまり、だいぶ失礼な物言いをするミーシャに対して、慌ててツッコむレオンハート様。


「ほっほっほ。よいよい。ワシもそう思っておる。まあ、ワシの息子はワシよりもスラっとしているし、息子の妻はエルフ族じゃから美人じゃしな」

「えっ!? 息子さんの奥さんってエルフなんですか!!」


 私は驚いて思わず声を上げる。たしかに髪色は金色で体型もほっそりとした美少女だ。体型はかなりエルフよりのように感じる。


「そうじゃ。ちなみに、昔は仲が悪かったドワーフとエルフも今では仲がいいし、こうして種族間で結婚する者も普通におるぞ」

「なんと! そうなんですね! 素晴らしい!!」

「お、お前、やけにテンション高いな⋯⋯ラルフ」

「だ、だって、ドワーフとエルフのハーフって、初めて見たんだもの!」

「お、おう⋯⋯」


 僕はテンション高くテイラーに返事する。あ、ちょっと引いてる。


「あ、あの、ゴズ村長。前に私がお世話になったランドさんは?」


 すると、フリオ先生がゴズ村長と何やら話をしている。どうやら、今回私たちに紹介しようと思っていたドワーフとはこのゴズ村長の孫娘のソアラちゃんではないようだ。


「ん? ああ、ランドのことか? な〜に、今ではランドより娘のほうが腕は良いからな」


 んん!! 今、何つった?


 確か、ランドさんという人がフリオ先生が私たちに紹介しようとしていたドワーフで、さらに今回ゴズ村長が紹介したソアラちゃんはそのランドさんの娘って⋯⋯?


「ええっ!? ランドさんの娘って⋯⋯それって、ランドさんはゴズ村長の息子さんだったってことですか?!」

「何じゃ、知らんかったのか?」

「も、もちろんです! ランドさんからそんなことは一言も⋯⋯。そんなすごい人だったらあんな気軽に話すようなことしませんでした⋯⋯」

「ああ⋯⋯だからか。だからザナークはお主の性格を知った上でランドとワシのことを黙っていたのだろうな。たぶん、ランドも話を聞いてそのほうがいいと判断したんじゃろ」

「そ、そんな〜⋯⋯ひどい」

「はっはっは。大丈夫じゃよ。ランドもお前さんのことは気に入ってたし、だからこそ、今回ソアラをセルティア魔法学園に派遣することをランドは許したんじゃぞ」

「え? そ、そうなんですか」

「そうじゃとも」

「あ、あの⋯⋯フリオ先生ですか?」


 すると、ソアラちゃんがフリオ先生に声をかけた。あ、『ソアラちゃん』って、つい呼んだけどいいよね。なんか、そのほうがしっくりくるし。


「は、はい。そうです⋯⋯」

「あの父が⋯⋯フリオ先生によろしくと言っておりました」

「そ、そうですか」

「あ、あの⋯⋯まだまだ未熟者のボク(・・)ですが、な、何卒⋯⋯何卒、よろしくお願いします!」


 ソアラちゃんがフリオ先生に全力でお辞儀をした。ていうか、ソアラちゃん『ボクっ娘』だったぁ〜! おっと、また変なテンションに⋯⋯。少し落ち着こうか、僕。


「こ、こちらこそ⋯⋯! よろしくお願いします、ソアラさん」



********************



「ところで、ソアラちゃんは人間族の国であるセルティア王国に行っても大丈夫なのかい?」


 フリオ先生がソアラちゃんにいろいろと質問をしている。


「はい。大丈夫です。それにボク、外の世界に興味がありますので!」


 と、ソアラちゃんがキラキラした瞳でそう答える。かわいいなぁ〜。


「で、ですが、セルティア王国は亜人種には厳しい人もいますが⋯⋯それでも大丈夫ですか?」

「大丈夫です! その程度のことでボクは『外の世界を知る』という夢を諦めたりはしません!」


 ああ⋯⋯ええ子や。そして、尊い。すごい純粋な子なんだな〜。


「わかりました。では、一緒に参りましょう」

「はい、よろしくお願いします」


 こうして、ソアラちゃんがセルティア王国に行くことが正式に決定した。


「では、頼むぞ、フリオ。あと、ザナークにもいろいろとありがとうと伝えておいてくれ」

「はい、わかりました!」

「うむ、よろしく頼むぞ。また何かあったらいつでも連絡をよこしてくれ」

「ありがとうございます! 娘さんは私たちがちゃんと面倒見ますのでご心配なく。何不自由ない生活をお約束します!」

「うむ、頼む」

「では!」




 こうして、僕たちはイツクール村を後にした。


「イフライン・レコード/IfLine Record 〜ファンタジー地球に転移した俺は恩寵ギフトというぶっ壊れ能力で成り上がっていく!〜」

https://ncode.syosetu.com/n3084hz/


『毎週土曜日13時更新』です。


よろしくお願いいたします。


mitsuzo

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