043「生活魔法クラブの活動内容①」
かくして、生活魔法クラブに入部となった私たちはフリオ先生から改めて生活魔法クラブの説明を受けた。
「え〜、我々生活魔法クラブでは、主に2つのことをやっています。1つが生活魔法研究で、もう1つが魔道具開発です」
「おー、魔道具開発!」
「お? ラルフ君は魔道具開発に興味があるのかな?」
「そうですね。あ、でも、生活魔法研究もやりたいです」
「いいですね、すごいやる気あるじゃないですか! テイラー君は魔道具開発はあまり興味ないのかな?」
「そう⋯⋯ですね。実家でやっているので見慣れているっつーか⋯⋯」
「そっか! そもそもバレンタイン家と言えば魔道具開発は専売特許でしたね!」
「い、いえ、そんな大層なもんじゃないっすよ。まーそんなわけで、俺はどちらかというと生活魔法についていろいろ調べてみたいっす」
「いいじゃねーか! あたいも魔道具開発よりかは生活魔法研究のほうが好きだぜ!」
そう言って、テイラーの言葉に乗っかるレイカ先輩。
「ふむ。では、レイカ君がテイラー君を。私がラルフ君にそれぞれの活動内容の説明をしていきましょう。いいですか、レイカ君?」
「おお、いいぜ! じゃあ、テイラーの説明が終わったらラルフ交代だ」
「わかりました」
ということで、テイラーはレイカ先輩から『生活魔法研究』についてレクチャーを。私はフリオ先生から『魔道具開発』についてのレクチャーを受けることになった。
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「さて⋯⋯というわけで、早速やりましょうか」
「お願いします」
現在、自分とフリオ先生は一階に降りて魔道具開発用の部屋へと移動した。
「な、何か、いろいろと⋯⋯あります⋯⋯ね」
一階の魔道具開発の部屋は玄関から一番最奥にある部屋だった。そして、その部屋に入ると、部屋の至る所に開発した魔道具なのか、ただのガラクタなのか、見分けが付かないくらいにはゴチャゴチャとしていた。まるで、ゴミ屋敷である。
「いや〜、ごめんね〜。ちょっと散らかってて⋯⋯」
「あ、はい⋯⋯」
いやいやいや⋯⋯ちょっと? 足の踏み場もない状態がちょっと⋯⋯だと?
とりあえず、先生はそう言って、ササッととりあえず椅子と机をゴミ山から発掘して、人が座って話ができる程度には整理してくれた。
「さ、さて、魔道具開発だが⋯⋯」
「⋯⋯」
どうやら、この状態で話を始めるらしい。うーん、これなら別に外で話したほうがよかったのでは?
「いや一応、魔道具開発の話は他の人に聞かれるといろいろとまずいからね。ほら、誰かが私のアイデアを盗むかもしれないだろ?」
おっと、心の中で呟いたつもりがどうやら声に出ていたようだ。
「えーと、まずラルフ君は魔道具のことはどこまで知っているかな?」
「そうですね。家ではランプだったり、料理の時に火をつけたり、風呂に入るときに使っているのを見たことがあります」
「まーそうだね。魔道具というのは簡単に言うと『魔法の効果だけを閉じ込めたもの』となる」
さもありなん。
「しかし、実はもう1種類あって、それは『魔法効果+魔力を閉じ込めたもの』だ。違いとしては、前述した『魔法効果だけを閉じ込めたもの』は魔力を自分でこめないと使えないが回数制限はない。対して、もう1つの『魔法効果+魔力を閉じ込めたもの』は、魔力をこめなくてもいいので誰でも使えるが回数制限がある。使い切りとなるので『同じ魔道具を買い直す』か、『魔法効果+魔力を閉じ込めた魔石』を買い直しとなる」
「なるほど。あ、でも、魔道具としてはどっちのほうが価値が高いのですか?」
「やはり、『魔法効果+魔力を閉じ込めたもの』だね。例え、回数制限があっても称号に関係なく使えるからね」
「なるほど、たしかに。ということは、平民の人たちだと『魔法効果+魔力を閉じ込めた魔道具』を使う人が多いということでしょうか?」
「と思うよね? でも、実際は逆だ」
「えっ?!」
「だって、平民にとってはとても高価だからね。だから、ほとんどは『魔法効果だけを閉じ込めた魔道具』を買って、家族で協力して魔力を出しあって使っていることが多いよ」
「そうなんですね⋯⋯」
「まーそういった問題も、我が『生活魔法クラブ』としては解決したいと思っているけどね」
「そうなんですか?」
「まーね。さて、とりあえずは⋯⋯⋯⋯ラルフ君は魔道具に関しての知識は問題ないようだね。ちゃんと理解しているようだ」
「いえ、そんな⋯⋯」
「うん、これならすぐに魔道具開発の話をしても大丈夫そうだね! 優秀な生徒だと説明が捗るから助かるよ〜。さて、それじゃ早速、魔道具開発についての話をしていくね」
「お願いします」
「えー⋯⋯まず、ウチでは『魔石に魔法と魔力を閉じ込める作業』をメインにやります」
「おー!」
すごい! そんなことをこのクラブでできるんだ!
「あと、その魔法と魔力を封入した魔石が起動するための魔道具本体も⋯⋯⋯⋯できれば作ります!」
「おー⋯⋯⋯⋯って、えええええええ〜〜〜っ?! 魔道具本体も作れるんですか!!」
「おおとも!⋯⋯⋯⋯理論上はね」
「おー!⋯⋯⋯⋯⋯⋯って、理論上?」
「ああ。ところで、ラルフ君は魔道具本体はどうやって作るかわかるかい?」
「い、いえ⋯⋯」
「それはね⋯⋯⋯⋯『土魔法』を使って素材から魔道具本体を作り上げるんだ!」
「あ⋯⋯」
土魔法⋯⋯って、それって六大魔法士じゃないと作れないってことじゃないか。
「ラルフ君。今、『土魔法⋯⋯って、それって六大魔法士じゃないと作れないってことじゃないか』⋯⋯⋯⋯な〜んて思ったかい?」
「え? あ、はい。まあ⋯⋯」
「ふふふ⋯⋯まー普通はそう思うよね。でもね、実はそうでもないんだなぁ〜、これが」
「??」
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mitsuzo




