表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生活魔法で異世界無双〜クズ魔法と言われる生活魔法しか使えない私が、世界をひっくり返すまでのエトセトラ〜  作者: mitsuzo
第三章<セルティア魔法学園/生活魔法クラブ編>

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

123/125

123「幕間:魔法騎士科1年生たちの憂鬱(1)」



——ケビン・スレイプニールの場合


「ラルフ・ウォーカー⋯⋯。あいつ、マジで何者だよ⋯⋯?」


 生活魔法クラブから寮に戻ってきた俺は、制服のままベッドに寝転んだ。


「オリジナル魔法なんて⋯⋯ただでさえ、あり得ないのに⋯⋯それが1つじゃないなんて⋯⋯しかも、そのどれもが⋯⋯やばすぎな魔法だし⋯⋯」


 さっき、生活魔法クラブで俺や他の部員たちは、ラルフ・ウォーカーの新しいオリジナル魔法を紹介され、そして、その魔法を⋯⋯⋯⋯貰った。


「貰ったって何だよっ?! ていうか、魔法を相手に渡すって何だよっ!! 魔法の常識が無いのかよ、あのバカっ!?」


 別にラルフ・ウォーカーは誰か人を傷つけることをしたわけでもなければ、酷いことをしたわけでも当然ない。だがしかし、


「あ、あまりにも、常識外れ、規格外過ぎて⋯⋯しかも、それをさも当たり前のように、嬉々として魔法を紹介するわ、さらにその魔法をあげるとか⋯⋯! 意味、わかんねーよっ!!!! はぁ、はぁ、はぁ⋯⋯」


 俺は外に声が漏れないようにベッドの枕に顔をくっつけて大声で叫んだ。



「⋯⋯ふぅ」


 一通り、思いの丈をぶちまけた俺は、改めて冷静になって生活魔法クラブの出来事を振り返った。


「それにしても、最初にあいつが紹介したあのオリジナル魔法⋯⋯たしか『超電磁砲(レールガン)』だっけ? あれ、やばすぎだろ?!」


 王都の森に行って、ラルフのその魔法を初めて見た時、俺は戦慄を覚えた。


 あれは何だ? 俺にはまるで『神の怒り』のように思えた。


 あいつが右手をかざし、岩山に向けて人差し指と中指を突き出すと、そこから『光の砲弾』が射出した。そして、その射出した光の砲弾が岩山にぶつかると、岩山が破壊⋯⋯されるのではなく、中をくり抜いて貫通していったのだ。


「あんな、厚さ数十センチ⋯⋯いや、それ以上の岩山をくり抜き貫通させるなんて⋯⋯あの光の砲弾は相当な密度の濃いエネルギーに違いない。しかもあれだけの貫通力だ⋯⋯恐らく、あの光の砲弾は高回転しているんだろう。いずれにしても、今まで見たことも聞いたこともない威力だった⋯⋯」


 今でも、あの『超電磁砲(レールガン)』の魔法を思い出すだけで、手に汗が滲んでくる。


「そ、それに、その『超電磁砲(レールガン)』の魔法は生活魔法に位置するわけで⋯⋯。しかも、その『超電磁砲(レールガン)』の魔法は、俺たち生活魔法クラブの部員全員に伝授するなんて⋯⋯」


 正直、この『超電磁砲(レールガン)』魔法だけで、戦場では一騎当千の活躍を約束されるだろう。それを無償で提供する⋯⋯なんて⋯⋯。


「あいつは、魔法の天才なのか、ただの大バカ野郎なのか⋯⋯」


 いや、それはもう答えが(・・・)出ているか。


「ただの大バカ野郎だったわ⋯⋯」



——アリス・オネスティの場合



「ラルフ・ウォーカーか。あいつ、規格外も甚だしいでしょ?」


 さっき、生活魔法クラブでラルフが作った『オリジナル魔法』を3つ見せられた。


 1つは『超電磁砲(レールガン)』という攻撃魔法だった。


「あれは何? 雷? いや違うか? 光の砲弾⋯⋯って言ってたっけ?」


 それにしても、凄まじい威力だった。何せ、王都近くの森で大きな岩山で試したらその岩山をくり抜いて完全に貫通させていたんだもの。


 そして、2つ目が防御魔法で、私はその防御魔法に釘付けになった。


「⋯⋯防御魔法『打撃反射(ブロー・リフレクト)』と『|魔法反射(マジック・リフレクト)』か」


 ラルフが2つ目に見せた防御魔法。それは、物理攻撃を反射させる防御魔法『打撃反射(ブロー・リフレクト)』と、魔法攻撃を反射させる『魔法反射(マジック・リフレクト)』の2つだった。


「物理攻撃も魔法攻撃も反射させる魔法を作るだなんて⋯⋯しかも⋯⋯重ねがけできるとか⋯⋯信じられない!?」


 そう、ラルフが生み出した防御魔法『打撃反射(ブロー・リフレクト)』と『魔法反射(マジック・リフレクト)』は重ねて展開することが可能である。それは、つまり、


「打撃も魔法も通用しない⋯⋯完璧な防御魔法ってことじゃない⋯⋯!」


 もちろん、ラルフは「万能ではない」と言っていた。自分の能力を超える打撃や魔法攻撃であれば完全には防御できないし、実力差があれば通用しないと言っていた。


「それでも⋯⋯それでも、この魔法がどれだけ凄いことか⋯⋯なのに、あいつは⋯⋯ラルフは⋯⋯この魔法の価値がわかっていないのか、ヘラヘラしているし⋯⋯!」


 正直、ラルフの常識の無さにほとほとうんざりする。でも、


「悔しいけど⋯⋯あいつはすごいし、何より頼りになる。⋯⋯⋯⋯はっ?!」




 不意に口から出た言葉に、気づいたアリスが顔を紅潮させた。


「イフライン・レコード/IfLine Record 〜ファンタジー地球に転移した俺は恩寵ギフトというぶっ壊れ能力で成り上がっていく!〜」

https://ncode.syosetu.com/n3084hz/


『毎週土曜日13時更新』です。


よろしくお願いいたします。


mitsuzo

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ