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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

介護士の小話

介護職をしていて出会ったヤバい職員達

作者: HOT-T

ちょっと変則的な形。

エッセイだろうか、その他なのだろうかと悩んだけどエッセイに分類してみました。

 長く働いていると「え、こいつヤバくない?」という職員に出会う事がある。

 今回はその中から何人かをピックアップして紹介してみようと思う。

 断っておくがある程度癖が強かったりしてもほとんどの職員はまともだと思う。

 ここに紹介するのは突き抜けている勇者である。


1.チャンバラ男


 老人ホームで働いていると車椅子のブレーキ部分にラップの芯を挿している光景を目にすることがある。

 あれは車いすだけど自立で走行したい方がブレーキを外しやすいようラップの芯を挿して自分で解除やロックしやすい様にしているのだ。


 さて、今回のチャンバラ男というのは利用者とのレクリエーションの場で何を考えたのかそのラップの芯で利用者とチャンバラごっこをしているのだ。

 まあ、ここまでならさほど問題は無い。少し乱暴だが利用者とのコミュニケーションを取っているのだし……


 問題はここから。このチャンバラ男はあろうことか「1本!!」と利用者の脳天を打ち据えたのだ。

 待てやコラ!もちろん立派な『虐待』である。

 

 ちなみに本人の言い訳は……


「お年寄りの反射神経を鍛えていた」


 との事。結局別の問題を起こして退職したがこれがリーダーだったのだから頭が痛かった。



2.施設の前で『病欠』連絡するA。


 とある派遣社員の話。

 

 出勤すると『Aさん、今日病欠だって。熱があって布団から出られないらしい』と報告有り。

 いやいや、出勤時に見ましたよ?

 施設前の道路でどこかに電話しているの見かけましたよ?

 ずる休みという事なのだがそれにしても施設前でそんな電話をかけるとは中々の根性である。


 更にこのA、『祖父の葬儀で東京へ行きます』と忌引きした。

 ただ、微妙に脇が甘いAは仲が良い女性職員に「実は嘘でディズニーに行ってくるんだ。お土産買ってきてあげるね」と漏らしていた。

 で、その女性職員と私は仲が良かった上、Aは自分が思っている以上に嫌われていたので即私に報告が来た。

 Lineのスクショという証拠もしっかり押さえられ、日頃から勤務態度が良くなかったので派遣終了となった。



3.夜勤中に帰る


 夜勤と言えば大体数人のペアで組む。

 当時働いていた施設では二人ペア。

 

 さて、一通り巡回を終えて戻って来るとまだ相方が帰って来ていない。

 何かあったのかと思い相方が通る逆ルートから辿っていき探すもいない。

 代わりに転倒している利用者がいるではないか。


 事故処理を終え、再度相方を探すも居ない。

 何か事件に巻き込まれたのか?


 緊張が走るが……まあ、結論から言うと『帰っていた』。

 何を言っているかわからないかもしれないが言ったとおりである。

 利用者が転倒しているのを見て嫌気がさして逃亡、近所のバーで飲んでいたのだ。

 後日、めでたく?解雇された。


4.『ある一人』以外の男性職員全員と関係を持っていた女


 それはある派遣社員でちょっとダウナー系だった。

 仕事はよく出来るがいかんせんちょっと構ってちゃんだった。


 妻子ある男性職員と不倫してもろともに職場から消えて大混乱を引き起こしてくれた。

 そして数か月ほどしての飲み会。


 彼女の話題になりある男性職員が自分も関係を持ったことを告白。すると出るわ出るわ。全男性職員と関係を持っていたのだ。それこそ既婚者や彼女持ちまで。


「お前もか!」


 で、盛り上がる中ひとりだけ「え、マジで?何の事だよ」という男性が一人いた。

 アプローチすらされたことのない独身男性職員……そう、『私』だった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ポンポンっと読めて、最後に笑ってしまいました。 ありがとうございました。
[一言] 私が知っている介護業界話の中では、 「東日本大震災で福島から利用者と共に避難してきた入所介護職員のリーダー」が伝説的でした。 どのくらい伝説的だったかと言うと、 当時二つ隣の県まで広がって…
[良い点] お後がよろしいようで(^_^;)
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