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小品

月の基地

作者: 星野☆明美

みんな、元気にしてますか?

今私は、月を開拓する仕事で月の基地に来ています。

今の時代、宇宙に出るのに特別な資格は必要じゃなくて、例えば植物学者とか、生物が生息していける環境を作るのに必要な知識とか能力のある人が率先されて招かれています。

かくいう私も、もともとは趣味で3Dプリンタを扱っていたのですが、月のレゴリスと呼ばれる地表の砂を高温で溶かして、居住区に必要な建築材を成型する仕事をしています。

今、地球では様々な自然災害が起こっていて、大勢の人たちが命を落としていると聞いています。一刻も早く、新天地へみんなを連れていきたいと思っています。

今は月の基地に拠点を置いて、月の上に新世界を造っている最中ですが、あと数年もしたら、火星にも基地を造って、テラフォーミングする計画が進んでいます。火星には、軌道エレベーターが設置されるそうです。

空想力のある人なら、素晴らしい世界を思い描くことができると思います。

でも、私は思うの。いつかまた地球で平和に暮らせるのであれば、帰りたい。

還りたい。

母なる地球。それが私達のルーツ。

みんなの想いも一つだと信じてる。

いつか、必ず還ろう。私達の世界。素晴らしい地球。

今はまだ、避難場所を造っている段階だから、地球が落ち着いた環境に戻ったら、きっとみんなで帰ることができるでしょう。

長くなりましたが、また連絡します。

また会いましょう。その日までどうか元気なままでいてください。

それでは。


西暦2050年7月

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― 新着の感想 ―
[一言] 誰にあてた手紙かなぁと思いながら読んでました。 イメージとしては家族や親せきかな。友達というより、少し年齢が上の親しい人相手な感じがしました。 帰りたい。 還りたい。 この部分がいいです…
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