草枕擬き
夏目漱石の名作『草枕』冒頭からの借用です。
人道を蛇行しながら、こう考えた。
『
安らぎ求め彷徨えば
行く先孤独の奈落とて
寂寥覚えず
悠久の
暗闇刻に招かれて
それ幸いと捉えける
そんな人間に私は成りたくはない
含蓄有りし人生と
求め思弁に働けば
人情に欠けた化物に
理論の怪物、相違無し
含蓄有りし人生と
求め迎合に働けば
自我持たざる化物に
阿呆の怪物、相違無し
そんな人間に私は成りたくはない
ノスタルジックな星空に
私の未来を占えど
無音のそれに切なくて
街の明かりに希薄なり
地上に人の営みは
未来を諭し繋ぎ逢う
木漏れ日擬き幻影と
目眩の中に映りけり
明くる日に
微睡みの中
忘れける
……嗚呼、蛇行も全く仕方無し
』
とかくに人の世は歩きにくい。
有難う御座いました。
御感想評価程頂けたら幸いです。
原文(草枕)に感謝と感服を送ります。