第9話 リコとクロと買い物と?2
「――買い物っ、買い物っ、ご主人とおっかいもの~っ」
「……買い物」
スキップしながら進んでいくリコ、一言しか言っていないがとても嬉しそうな表情しているクロ、その2人と買い物に行くことになった俺がだがお出かけ早々気がかりなことがある。
それは、リコとクロともに特徴的である耳とシッポがバレないかという気がかりである。
一応、耳はパタッと閉じてもらい髪の毛に隠れて分からないようになっていて、シッポは身体に巻き付けて洋服で覆い隠すような形をとって隠してるのだが、バレやしないか心配で仕方が状態である。
学校では転校初日に皆に耳とシッポがあるのをバレているため、今更隠すような事はする必要ないのだが流石に外出するとなるとそうは行かないだろう。
学校の時ですら、あの騒がれようだったのだから街中でリコとクロの耳とシッポのことがバレてしまったら大騒ぎどころではないだろう。
「リコ、そんなにはしゃぐとシッポが見えちゃうから、もうちょっとおとなしくな?」
「はい! 分かりましたご主人!」
「……(嬉しいのは分かるけど大丈夫かなぁ)」
やはり心配で仕方ないが、それよりも今はリコとクロの服装に目が行って仕方がない。
リコとクロには私服と呼べる私服もなく、ほとんど家の中では俺の洋服を勝手に着て過ごしている感じであったためそれでも目のやりどころに困っている状態。
だが今回に関してはうちの中で唯一の女性であり問題人である、あのお方の洋服を借りて外出することになった。
普段は露出が高い状態であるためか目のやりどころに困っているが、今はいまで女の子らしい格好をしているのが新鮮であるためか、そんなにマジマジと見るのもなんだかと思い、またしても目のやりどころに困っている所にリコが話しかけてくる。
「どうしましたご主人?」
「い、いや! 何でもないよリコ」
「ご主人が言うなら大丈夫ですね!」
何でもないと言っている俺だが内心はめちゃくちゃドキドキしている。
それもそのはずとして、いつもの俺の上着だけ着ているだけという露出も高く、一言で言ってしまえばエロい格好しかしていなかったリコとクロが今日は女の子らしくカワイイ格好をしているのに純粋にドキドキしていた。
そんなドキドキしている中、クロが俺の袖をクイッと引っ張って何か伝えたそうにこちらを見てきた。
「……」
「どうしたクロ?」
「……どう?」
一言でクロにどう?っと聞かれても俺には全く分からず、何をクロは望んでいるのだろうと思いながら考えていると、クロが少し不機嫌な顔をしながら服の袖を掴んでこちらに見せてくるようにして言ってきた。
「……洋服」
「あっ、洋服か! えっとぉ……」
クロに教えてもらうまで気づかなかった俺に不甲斐ない気持ちがこみ上げてくる。
クロが自分の来ている服装について聞いてきたため、改めてクロの服装を見てみることにした。
クロの服装を改めて見てみると、タイトなスカートながらも、スウェットのゆるい感じでリラックス感もある。その上フラットなブーツを履いていてもサスペとスリットによって、もともとスタイルのいいクロがもっと良くなっている。
クロにとても似合った感じの服装になっている事もすごいのだが、これを的確にチョイスしてくるあの問題人のセンスもすごいと思える、というかあの人こんな服持っていたのかという驚きもあった。
「似合ってるし、カワイイと思うよクロ」
「……うんっ」
俺の感想に満足したのか、嬉しそうにうなずき腰に巻き付けて隠していたシッポがヒョコッと出てきてユラユラと揺れて始めた。
「あっ、ちょっと、クロ! シッポ出てるから隠して!」
嬉しくてついシッポが出てきてしまったのか、それに驚いた俺はクロへ注意すると、それに気づいたのかクロが返事をする。
「……わかった」
気づいてくれたのは嬉しいが、この調子でシッポを出されたりすると俺の身が持ちそうにないなぁっと思い、はぁ……っとため息をつこうとしたところでクロの次には、リコが俺に向けて言ってきた。
「クロばっかりズルイですご主人! 私の洋服も見てください!」
「あぁ、わかったよリコ、だから落ち着けって」
「はいっ! わかりましたご主人! では、どうですかこの洋服は?」
自分の服も見てほしいと言って、クルッと一回転して見せてきたリコの服装も問題人チョイスによりリコにあった服装になっていた。
清涼感のあふれるシンプルな形のレモン色のスカート、だからこそネイビーの袖コンシャスなブラウスなどデザイン性のあるトップスともあうという所だろう。
「カワイイよ、リコ」
カワイイという言葉を言うと同時に、リコの頭を撫でるとリコは待ってましたと言うように撫でられに来る。
「ふふっ、ごしゅじ~ん」
撫でられることによって気が緩んだのか、隠してたシッポや耳が両方ともピョコっと出てきて、撫でられている頭の両耳はピョコピョコ動かし、シッポの方はパタパタと振っているのを見て今度はリコに注意する事になった。
「ちょっ! リコ! シッポと耳が出てきてる! 早く隠して!」
「あっ! ほんとですねご主人!」
注意に対して良い返事を返し、早々に出てきたシッポと耳を隠したのを見てようやく一息付けると思ったらそんな暇はない。今度は袖をクロが引っ張ってくるのでクロの方を見てみるとクロが私は撫でてもらってないというような顔をして言ってきた。
「……クロも」
「あぁ、はいはい、クロもね」
お望み通りにクロにも撫でてやると、クロも嬉しいそうな顔をしている。
すると、クロが突然、俺の手を掴むと俺の方に向いて何か言いたそうな顔をしていた。
どこか撫でどころが悪かったのだろうかと思い、クロに聞いてみることにした。
「何か、イヤだったかクロ?」
聞いてみるとクロ、左右に首を振ってこちらに向けて言ってきた。
「……イヤじゃない、……アゴの所も撫でてほしい」
「アゴ? アゴを撫でればいいのか?」
「……うん」
何故、アゴを撫でるのかわからないがとりあえずクロに言われたように、アゴの所をやさしく撫でて見ると、先ほど頭を撫でられているときと違いクロの喉からゴロゴロっと言う音がなっているようだった。
本当にこれでいいのかという疑問が浮かんで着た俺は、クロに確認しようと思い聞いて見る。
「本当にこれでいいのかクロ?」
「……うん、これがいい」
「そ、そうか……」
どうやらこれがいいようなので、もう少しだけ撫でてあげようと思い撫でてみる。
その瞬間、さっきまでシッポぐらいしか出てこなかったのが、シッポと耳の両方が出てきて、耳はリコと同じくピョコピョコと動いているが、シッポがリコと違って今度はピシッと立つような状態になっていた。
「えっ! クロどうしたのそのシッポ!?」
今まで見たことないクロのシッポの動きに驚いて声が出てしまう。
「……っ大丈夫、……っ!」
「(あれ? 何か息切れしてないか? しかも何か顔が赤いぞ?)」
顔を赤くして息切れしているクロ。
何かこれ以上続けるとなんだかいけないと感じ、俺の手が本能的に撫でるのをやめる。
「大丈夫かクロ?顔が赤いぞ?」
「……大丈夫」
何事もなかったかのように、先ほどまでピシッと立っていたシッポをサッと隠し、出て着ていた耳もペタっとして隠して冷静に話すがまだすこし息切れしているように見える。
しかし、何故だろうかこれ以上触れてはいけない気がし、これ以上は聞かず自分でいろいろ調べてみようと思った。
「そうか、それならいいけど」
クロの意外な一面を知った所で、ようやく近所で一番大きいであろうショッピングセンターへとたどり着く。
「わぁ! 大きいですねご主人! ここで買い物するんですか?」
「そうだよ、ここでリコとクロの洋服の買い物をするんだよ」
「すごいですねご主人!」
初めて見た大型のショッピングセンターに興奮する、リコに冷静な顔をしているようだが明らかに目が興味津々の目をしているクロ。
そんな2人に表情が微笑ましいと思いながら、2人に話しかける。
「それじゃ中に入ろうか、洋服を買うところの他にも遊ぶところもあるみたいだし……」
「はい! ご主人!」 「……うん」
元気よく返事をするリコといつものように口数少ない返事のクロを連れてショピングセンターの中へと入って行く。
この時俺は、この買い物が想像していた物より波瀾万丈になるのを知るよしもなかった。
第9話「リコとクロと買い物と?」
――ショッピングセンターの中に入った俺たちは、時間的にも余裕があるため中に何かあるのか回って見ることにした。
ある程度、見て回った時位だったかリコが俺に向かって何か言ってきた。
「ご主人! ご主人!あれは何ですか?」
「あれって?」
あれは何かと訪ねてくるリコの目を向け、先を見てみるとそこには親や友達と一度行ったことがあるであろう場所。
……ゲームセンターである、UFOキャッチャー・コインゲームなどの多種多様なゲームがあるのを始めて見るリコが興味を示すのも無理もないだろう。
「あー、ゲーセンの事かそういえばリコは見るのは初めてだったな」
「げーせんっ? げーせんって何ですか、ご主人?」
「あぁ、ゲーセンっていうのはゲームセンターのことで、お金を使って遊ぶところだよ」
リコにゲーセンのことについて端的に教えると、気になったものあったのか袖を引っ張りながら言ってきた。
「大きな箱がいっぱいあって、楽しそうですねご主人!」
リコが言っている、大きな箱と言うのはおそらくUFOキャッチャーのことだろう。
箱の中で、上下左右にアームが動きて箱の中にある商品を掴んでゲットするというシンプルなゲームではあるが、それが難しい。
「やってみるかリコ?」
「はい! やりたいですご主人!」
やはり、やってみたいという返事が返ったため、リコにやり方を教えることにした。
「よし、それじゃあまず最初にお金を入れてみな」
「はい! ご主人!」
少し緊張した面持ちで、俺から渡されたお金をゆっくりと入れてみると、UFOキャッチャーが起動する。
――ピロリン!――
お金を入れたことによりUFOキャッチャーから音が鳴る。
その音に対してリコはビクッと反応する。
「ご、ご主人! 何か箱から音が!」
「あははっ、リコ大丈夫だよ、ただの準備できたって合図だから」
そのことを聞いて落ち着いたのか、リコはもう一度呼吸を整え巨大な箱へと向かって前を向き始めた。
「ご主人、この後はどうすればいいんですか?」
「あぁ、後はそこのボタンを押せばいいよ」
「わかりましたご主人! 行きます!」
俺に言われた通りに勢いよくボタンを押す。
――カチッ。
すると、それと連動するようにアームも動き始める。
――ウィィン。
しかし、狙っていた商品とはほど遠いところでアームが止まり、何かと思いリコの方をみると、ボタンを押し続けるのではなく連打するような形をとって、アームが途中で進まなくなり困り果てていた。
「ご主人! どうしましょう動かなくなりました!」
「……ごめんリコ、俺の教え方が悪かった」
自分の教え方の悪さを自覚した俺は、ボタンの前でオロオロしているリコの所に行ってそっと後ろから手を添えてやり方を教える。
「いいかリコ、ボタンは何回も押すんじゃなくて押し続けて、自分の狙っている所にきたら手を離すんだ」
「はい! ご主人わかりました!」
俺の助言を聞いたリコは慎重にボタンを押していき、ついに目的の商品の場所にアームがたどり着いて商品をしっかりとキャッチし目的である商品を手に入れる。
取れたことに喜びを隠しきれないリコは、さっきまで隠れていたシッポと耳があらわな状態で俺に抱きついてくる。
「見てくださいご主人! 私やりましたよ!」
「ちょっ、リコ、取れたのが嬉しいのがわかったけど、シッポと耳が!」
突然抱きつかれる事には慣れたし嬉しい。それよりリコのシッポと耳が出ていることに気づいていないことの方が気がかりでそれどころではなかった。
ちょうど良くその場所には他の人の姿はなく、そこ隙に急いで人が来る前に俺が来ていた上着をリコに被せて隠す。
「リコ、とりあえずこの上着は来て、それとシッポと耳が出てきてるから直して」
上着で隠したとついでに、リコにシッポと耳が出ている事を伝えるとリコはそれに気づき申し訳なさそうな表情をする。
「すみませんご主人、私ったら気づかずに……」
先ほどまで、パタパタしていた耳とシッポがしょんぼりと倒れていく。
「いいよリコ、ただ嬉しかったからつい気が抜けちゃったんだよな」
リコを励ます言葉を添えながら、リコの頭を撫でるといつもの元気を取り戻していく。
「ご主人はやっぱり優しい、大好きです!」
「えっ! お、おう!」
突然、言われた大好き発言と先ほどより強い抱きつきに、これに顔を赤くしない男がいるものかと思いながら俺は顔を真っ赤にして反応に困っていた。
その時、リコに抱きつかれ顔を真っ赤にして何もすることができず立ちすくんでいる俺の服の袖を引っ張ってくる少女がいた。
その少女は、漆黒とも言える黒く艶のある長い髪。
そしてそれと相互するかのようにある黒い眼差しの双眸。その黒とは相反するかのようにある白い肌とリコに引けをとらないくらいカワイイ容姿。
しかしそんなカワイイ姿よりも特徴的なものがあった、それはリコと同じようにある耳とシッポ。
そんな特徴的な所でも違う点と言ったら耳とシッポが、犬ではなく猫である事である。
俺の知ってる中で、そんな猫耳などを生やしているのは1人しかいない……
「クロ! クロも耳とシッポを直して!」
俺に言われて気づいたのか、自分の出ているシッポを見てしゃべり始める。
「……本当だ」
「気づいてなかったのか……」
クロの耳とシッポを直すために、抱きついたままになっているリコを離そうと思ったが何故かリコが離れようとしない。
「リ、リコ? ちょっと離れてくれる? クロの耳とシッポを直さないといけないから」
リコに離れてほしい理由を言うと、リコは不意にこちらを向いたかと思えば何か言ってきた。
「今日は、ご主人から離れたくありせん!」
突然言われてどうしたという感じだが、いつも学校や休日でも常に俺の隣にいるためそんな事を言わなくても大丈夫な気がしたが、そんなリコが離れたくないと言う。
何か理由があるのだろうと思った俺はとりあえず動きにくいために、ある提案をした。
「リコ離れなくてもいいから、もう少し俺が動きやすい所に抱きつくの移動してくれる?」
そういうとリコは、離れなくても良いという事を了承し、俺の身体から離れ左腕の方へと移動する。
「……(どっちにしろ動かしにくいなぁ……、まぁ利き手が動くから問題ないか)」
左腕が動かしづらくなった代わりに、身体が動かせるようになった事でようやくクロの耳とシッポを直す事ができるようになった。
「よしクロ、耳とシッポ直すからこっち向いて」
「……んっ」
するとクロは端的に言葉を返し、こちらに顔を向けて来る。
ちなみにどうやって耳とシッポを直すのかと言うと、耳の方の直し方は主に櫛などを使い、髪と一緒に耳を倒しながらといて髪の毛に隠れるようにして行くのが最も良いと試行錯誤の末に編み出した。
初めは普通にクロに耳を倒したままにしてもらえばいいのでは?と思っていたがそれだと、クロが耳を倒しただけと倒した後にブラッシングするのでは違和感が全然違うということに気づいたため今の方法になっている。
「よし、耳はこんな感じかな? 次は……シッポだな」
耳の直しが我ながらいい感じにできたところで、お次はシッポなのだが俺にとっては一番恥ずかしくて仕方がないものあった。
なぜなら、シッポを直すときにただ単に身体に巻き付けるだけでなく、その後耳と同様に今度は着ている洋服に違和感のないように洋服の中に手を入れなければならない。
――買い物に行く前に家でうちの問題児教官にニヤニヤされながら練習させられたためできるようになっているが、それでも恥ずかしさは消えない。
「やるか……いくぞクロ」
「……うん」
いつも端的に返事をしてくるクロも、少し頬を赤らめているが何の抵抗も無しに受け入れているのを見て、ますますこっちも恥ずかしくなってくる。
そんな恥ずかしい状況が長く続かないように、さっさと終わらせるぞと自分に言い聞かせ洋服の中に手を入れる。
――瞬間、堪えてはいるがクロから声が聞こえてくる。
「んっ……ふっ……」
「だ、大丈夫かクロ?」
もちろん大丈夫な分けない声をあげているが一応聞いておかないと何だか悪い気がしてままならない。
すると大丈夫かという問いにクロが耐えながら答える。
「……だい、じょうb…んっ」
うん、どう見ても大丈夫じゃないということを察した俺は、早く俺は終わらせてあげようと練習の中で今までで出したことのない早さと正確さで無事終わりを迎えさせた。
「よし、終わった……」
ようやく別の意味で試練とも言える物をクリアした俺は一息をつく。
一息ついた後で、クロの方を見ると息を切らしているものの耳とシッポを出さないように我慢していた。
「よく頑張ったなクロ、ごめんなイヤだっただろう」
そう言いながら頭を撫でるとクロは、俺の袖を掴んで言って来た。
「……イヤじゃない、むしろ好き」
「な、何言ってんのクロ!?」
リコに続いてクロまでも、何故か今日は積極的にグイグイくる少女達、それも悪くな……いやけしからんと思うも、もうれしさは隠しきれない俺がいた。
リコとクロからの積極的なアプローチにドキドキしながらも、そろそろ次の所へ行こうと思いリコとクロに話しかける。
「リコ、クロ、そろそろ行こうか」
次の場所へ向かおうとした瞬間、左腕に抱きついたままのリコが俺を引っ張ってくる。
「おぉ、ど、どうしたんだよリコ?」
何だろうと思いリコの方へ振り向くと、そこにはまだ耳とシッポが直されてないまま俺の上着によって隠されているだけのリコが嫉妬の目を向けていた。
「ご主人! クロさんにはして私にはしてくれないんですか?」
自分ひとりだけしてもらっていないと、ご立腹な様子で俺に訴えかけてくる。
クロの事で一段落ついた俺は完全にリコのことを忘れていたのを思い出し、すぐさま次の場所へ行こうとしていた自分の思考をリコへと向ける
「あ、いやするよ今すぐしてあげるつもりだったよ、うん!」
「本当ですかご主人?」
さすがの全身純粋の塊で出来ているんじゃないかってくらい、ピュアなリコでも騙す事が出来ないだろうと思った俺は、どうにかして気をそらすように言い返すと同時にリコのお気に入りの櫛を出す。
「ほ、本当だよリコ! ほら、お前のお気に入りの櫛でしてあげようと思ってたんだよ?」
お気に入りの櫛を出されたとたん、先ほどまでの嫉妬の目を向けていたリコが称賛の目を向けてきた。
「ホントですか! ご主人! その櫛でしてくれんですか!」
先ほどの嫉妬も目が嘘みたいに消え、早くそのボールを早く投げてほしいと待ち望んでる時の犬のような感じで近づいてくる。
そういえば元犬だったという事もすっかり忘れていた気がする。
「あぁもちろん、だから機嫌直してくれるか、リコ?」
「はい! 直します! ですからご主人早くブラッシングしてください!」
「お、おう! 任せとけ!」
クロの次はリコがある事を忘れていた俺はリコのご機嫌を取りつつリコのブラッシングする。
クロに続いて、リコの耳とシッポを直す作業をしなければならないがクロには申し訳ないがクロ違い、リコの方が発育の良さや同じ高校に通っているせいか同い年の女の子の身体に触れるのは何だかいけない気がする。
しかし、そんな事も言ってられない、男にはダメだと分かっていてもやらねばならない時があると正当化せさる。
クロに続いてリコとか、このままだと俺の心臓いくつあっても足りない。
そしてクロの試練の次には、リコの試練と続いてくる試練に翻弄されながらリコのブラッシングを始める。
やっぱり普通な買い物になるわけも無く進んでいく波瀾万丈な買い物に、今後どうなって行くのかわからず、まだまだ未知数なところがありまくるこの状況に適応していくしかない俺であるが気合いを入れ直すしかない……。




