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まじょがりっ!  作者: ハクアキ
第一章 Shall We Dance With Cannibalism?
9/121

あんぐらっ! Tamana Angle 9/18 13:02

誤字脱字などありましたら指摘お願いします。

 唐突で分けわからないかもしれませんが、あなたは他の誰かを憎んだことはありますか?

 

 例えば、

 あいつがいなければ一番だったのに、とか。

 あいつだけのうのうと生きてんだ、とか。

 あいつの才能が妬ましい、とか。

 あいつだけが評価されているんだ、とか。

 あいつはどうして成功すんだ、とか。

 あいつだけモテるんだ、とか。

 

 あいつだけあの人に好かれているんだ、とか。

 

 そうゆう風に思うことなんて、今までの短い人生のなかでも沢山ありすぎて、最近じゃあ、自分の中の話題にすら上がってないですよね。

 まあ私、そんじょそこらの単なる平々凡々な女子高生が何語っても意味もないですし、寧ろ、無駄しかないですし、そんな戯れ言を聞くだけ人生の無駄ですし。

 時間がもったいないので簡潔に伝えますね。ここは、これだけ読めば大丈夫です。あとは読みとばしてくださいな。

 

 私、珠奈は雅樹の隣にいる女を憎みました。


 買い物ついでにショッピングモールに寄ろうとしたら、偶然、片思いの彼がショッピングモールから出て来たんですよ。

 あれー、さっき手伝わないとか言ってたくせに、なんでこんな所にいやがんだー、と弄ってやろうと思ったんですよ。

 そしたら、


 次に出てきたのは、その彼が前に着ていた服と、全く同じ服を着た女でした。


 一瞬で頭の中に妄想という名の怪物が心をぐちゃぐちゃに踏みつぶしました。

 

 しかも、微笑みながら、その彼の隣に着いていきます。


 ナニ、アイツ、モシカシテ、ワタシヲサシオイテ、カレノマエデ、マタヒライテ、オトシタッテイウノ?


 その彼も笑っています。私には見せたことのない表情です。


 アア、モシカシテ、サキコサレタノカ。

 ナニ、アイテカラキテクレルダロウトオモッテイタカラ、コウナッタノカ。

 コンナニコウカイスルナラ、ハヤクコクッテ、イッショニネテ、キセイジジツヲツクレバヨカッタノニ。


 ニクイ。 


 コロシタイ。


 私はこの鬱憤と憎悪をため込んだまま、逃げるようにその場を去りました。走ったので心臓がバクバクいっていました。ある程度離れたところで、彼の隣いたゴミが何かをしたと思い出した途端、吐きました。


 靴が自分がはいた吐しゃ物で、でろでろに汚れました。

 口の中が苦酸っぱくて、気持ち悪くて、悔しくて、泣いてました。


 すぐに寝取ってしまいたいと考えました。

 でも、彼を悦ばす程の自信もありません。

 あのゴミを殺してやろうかと思いました。

 でも、殺したら彼も悲しむだろうと思うとできません。

 

 彼が振り向いてくれるとは考えられません。


 だから、私は努力しました。勇気を振り絞りました。


 彼の家まで先回りして、合い鍵(彼が隠している場所はとっくに確認済み)で部屋に入り、わざと荷物を置いておき、鍵を閉めて、鍵を元の場所に戻して、部屋の前で待っていることにしました。


 数分後、彼とゴミが来ました。

 

 まず、事情を聞かなければ、ちゃんと怒ることもできませんからね。

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