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上を向いて歩くには世界は眩しすぎる

作者: ハズレのソクラテス

 いつの日だったかまぶしい、冷たい朝があった。

 まだ青空が広がる前の太陽が仕事を始めたときぐらいの時間。

 薄い青空と黄金の空がひろがって、でもどこか遠くに夜を感じる朝だったと思う。

 私はカーテンを少しだけあけて目を細めながら見たんだ。

 そしてね、写真を撮ろうと思ってスマホを開いたの。

 そしたらねSNSで知らない人からたくさん届いてたんだ、きれいな言葉たちが。


 「上を向いて歩こうよ」

 「生きてればいいことあるよ」

 「大丈夫。なんとかなるよ」


 すっごく綺麗な言葉だと思う。

 綺麗でね、優しくてね、そして無責任な言葉。

 その無責任なきれいな言葉に魅了されちゃってがんばってきたんだよ?

 それでもまだ言われるの?

 こんなに頑張ったのに?

 まだ手を延ばしても届かないの?

 でも、それでもきれいだなぁ。

 この空も言葉たちも。

 まぶしすぎてもう向けないよ。

 

 







 

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