蜘蛛の糸とアナタ
私は、手を差し伸べた
私は、アナタの神様になりたかった。
芥川龍之介の書いた、蜘蛛の糸のように
彼女が私だけを見てくれるように
私だけに縋ってくれるように
私に縋ってきた、彼女
私よりも、一回りも年上で
その彼女が、私の胸で泣いていた時
毒が回ったような感情が込み上げてきた。
「もっと縋られたい」
もっともっともっともっと
”縋られたい”
そのときから、彼女を愛していた
とっても深く、滴るような好きだという感情
出会い?そんなのもう、どうでもいいこと
だって私は、彼女を
”愛している”
スタイルが良くて、クールなアナタ
そんなアナタの
「全部が欲しい」
もっともっと縋って?
私以外考えられない程に
連絡先もほとんど消させた。
だって、アナタが頼れる相手は私だけなんだから
アナタの家族も、アナタの友人も
誰もアナタに耳を貸さなかった
だから、私が独占しても良いよね?
誰もアナタのこと、何とも思ってなかった
”でも私は違う”
私は、あなたの全部を愛してる
今日も、あなたが縋りに来てくれた
あぁ
愛してる”あなたのこと全部”
だから
「全部ちょうだい」