猫の日ニュース
こんにちは。
二月二十二日月曜日、二時のニュースの時間です。
速報です。
今朝未明より、全国的に「ナ行を正しく発音できなくなった。不要な語尾を言ってしまうようになった」と訴える人々が多数出現していることが判明いたしました。
愛猫家を中心に広がりをみせていると考えられており、今日の正午時点で確認されているだけでも、少なくとも一万三千人近くに自覚症状がみられるとのことです。
この怪現象により、街中では愛犬家と愛猫家のあいだでトラブルが続出し、一部の繁華街では発言を巡って怪我人が出る騒ぎとなっているほか、一般に風邪薬として流通している薬を治療に有効だと騙って高値で売り捌く人物も横行していることから、警察は原因の追究と対応に追われています。
この件につきまして、言語学の専門家で言語療法科の言語聴覚士、猫柳玉緒氏は「ナをニャ、ヌをニュ、ノをニョと発音したり、語尾にミャを付加したりするのは、以前より愛猫家が飼い猫に対して行ってきたことではあるが、今日が猫の日であることから、普段にも増して愛猫精神が高まり、周囲に影響を与えたのではないか。また一方で、SNSやサブカルチャーの影響も考慮しなければならない」との見解を示し、これが長引けば「日本の言語構造が大きく変化する転換点とニャりうる。国語教育を見直さなければニャらニャい可能性もゼロではニャい」との指摘もされました。
次です。
全国的に小春日和となった今日は絶好の行楽日和とニャり、紅白の花が見頃を迎えた梅林では、今朝から花見を楽しむ人々が多くみられました。
ただ、現場の取材班の話によりますと「花見客の多くは地元住民であり、レジャーシートを広げての宴会や屋台の出店は自粛されている場所がほとんどで、賑わいの中にも秩序を求める空気が漂っているように見受けられた」とのことです。
また、日曜日と祝日である天皇誕生日とに挟まれた中日ということもあり、有給を消化して家族サービスをする親子連れの姿も多くみられました。映像です。
取材班「梅の花は、どうだった?」
子供「すごいきれいだった」
取材班「毎年、ここには来られるのですか?」
老人「必ず来ることにしとる。もう七十年近く見とるが、ここの梅が一番だニャ」
変わって、最後に週間天気をお伝えします。
先週末から続いてきた陽気は、水曜日頃から一旦弱まり、週末にかけて本州付近を低気圧や高気圧が交互に通過し、寒暖差が大きくニャる見込みです。体調管理を万全に行うよう心がけましょう。北日本や北陸の一部では、マークにはありませんが、一時的に雨や雪が降る時間があるため、雨具の用意や路面の凍結には注意が必要です。
また、気温の上昇に伴ってスギ花粉が非常に多く飛散するおそれがあります。花粉症の方は対策をしっかりしてください。
以上、報道スタジオより中村がお伝えしました……ミャ。