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夏生詩集3

私の赤

作者: 夏生

指の皮をむくと

ぷっくり丸い赤

ぎゅっと絞ると

丸はほどけて赤い線になった


つめたくもなく

あたたかくもない

赤い線をにぎると

赤はつぶれてこびりついた


こわい


つぶやいたのか

思ったのか

赤にかき消された戦きに

手が震えた


手のひらにこびりついた赤を

舐めれば

ほんのりと辛く

そのうち生臭くなって


赤を仕舞った

何事もなかったような顔をした

手のひら

絶えずめぐる赤を思った


わたしはいきている

わたしはいきている

何故かわからない

何故かわからない

鳴きながら身体中を

めぐる赤を















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