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7.八つ当たりという名の嫌がらせ

お気に入り登録してくれた方、評価をくれた方、ありがとうございます!

蓮花は見た瞬間顔がニヤけました(笑)(*^。^*)

俯いていた玲菜は突然前を向く。そしてアルラントをギラリと睨むと両手に『闇の球』と『風の釜』の特大版を手に持ち、アルラントに投げつける。


「!? れいな!?何をするんです!?」



チッ。簡単によけちゃダメじゃないかアルラント。ちゃんと吹っ飛ばなきゃ。私の気が済まないよ?よし、もう一発投げるか。




「……八つ当たりだよ。」

「何のです!?」

「なんかわかんないけど召喚されちゃったのと意味わからない魔力ってやつを1000もくっつけられたこととアルラントがかっこよすぎて隣にいるとちょう睨まれたコワいことだよ。」

『玲菜様はアルラントが隣にいるときにいつも女性の方から憎しみの目を向けられていましたがそれを気付かないふりをしておりました。』

『アルラントがわるいよね、そんなことにもきづかないなんてうかれすぎなんじゃないの』

『それは確かに言えてるな。そんなに気に入った女が現れただけでなんでそんなに浮かれんのかわからん。』

「そ、そうなのですか?れいなさん」

「エセル?とファディと……」

『リーラントだよ』

「そう、リーラントが言うならそうなんじゃないかな、あははは。それに私自分で言ったしね、確定だね。」


そういうとアルラントは思いっきり落ち込んだような顔をする。それを見て見ぬふりをした玲菜はさらにひどいことを考えた。



あ、そうだ。アルラントを獣がいっぱいいる森に縄で縛って放置しよう。でも普通の縄だったら切れちゃうから…



『しばるんだったらはがねのなわがおすすめだよ。』

「え?喋ってないよね?」

『ぼくだからわかるんだよ。』



そ、そうなんだ…。でも鋼の縄、かぁ。なんか堅そう、試してみる。ファディありがとう♪



そう思いながらファディににっこり笑顔を向ける。その笑顔を見てファディ、アルラント、リーラント、エセルは顔を赤らめる。ファディは顔を赤らめながらもにっこり笑顔を返す。


『なにかてつだうことがあったらいってね、れいな。ぼくはいつでもれいなのみかただから』

「うん、ファディありがとう。」



これからアルラントをしばき……やっつけ……ちょっと黙らせてくるね、ファディ。ちょっと手伝って?



『うん、いいよ。』

「二人で何を話しているのです…?」

『玲菜様とファディ様は『水銀の絆』で話しております。そんなこともわからないのですか?アルラントは。』

『普通わかると思うぞ?そんなに落ちぶれたのか?』


それにまたまた落ち込むアルラント。



へっ、ざまあ!!さあてと、じゃあそろそろ始めますか。



「アルラントー、ちょっと来て?」

「?れいなさん?」

「いいからいいから。」


そしてのこのこをやってくるアルラント。



じゃあまず…ファディ、鋼の縄ってどうするの?



『れいながそうぞうすればできるよ。』



そうなんだ…鋼の縄をアルラントの上に浮かせて…あ、できた。私天才!…ってことは他のも想像すればできるのかな…アルラントの周りに水晶の壁を…よし、それから魔方陣みたいなのを森に転送するように…できた。やっぱり私天才?……あとは私にも魔方陣を…よし、これで完成。



「じゃあアルラント。ちょっと目つぶってて」

「?はい」


素直につぶるアルラント。その様子を好奇心丸出しでみているおじいちゃんと妖精たち。



今からいいもの見せてあげるよ…あはは、楽しそうだな~



パチンッ!


玲菜が指を鳴らす。すると鋼の縄がアルラントを縛り、それをよけようと横にずれるアルラントは水晶の壁にぶつかり、痛みに悶えている間に魔方陣が作動して、アルラントと玲菜は獣がたくさんいる森、迷いの森に転送された。









森は常に獣の気配がして、獣の匂いがして、いろいろ大変だった。

だが玲菜は頑張って重力軽減の魔法を使ってアルラントを持ち上げ、木につるす。


「れいなさん…。ここまでやりますか?」

「やるよ。」

「このままだったら僕死にますが」

「いいんじゃないかな」

「僕王様なんですか」

「大臣か誰かが代わりにやってくれるよ」

「殺す気満々ですか」

「満々だね」


このような話がいくつか続いた後、玲菜は薄くアルラントの周りに壁を作り、戻った。











その朝、森に行くとアルラントがぜえぜえ言いながら木にまだつるされていた。

それを見て



「あはははははははっ!変な格好!何だまだ生きてるんだ、瀕死だったらよかったのにな☆」



と玲菜が実に楽しそうな目で笑ったのはこれから先のお話。

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