004 ギルド アルナ目線
どーも、今回、ネタが浮かば…ゲフンゲフン、なんとなくアルナ目線のギルドを書かせてもらいます。
ヒマ人じゃ、ありませんよ。アホなだけですww
第3話、sideアルナ
その日は散々だった、その日は、シードラン10頭の討伐だった。けど、私みたいな、新人が何度か戦場を見てきただけに過ぎない冒険者には、1頭たりとも討伐できなかった。倒したのは全てパーティの仲間達だった。
元は、リーラに紹介されたパーティだったが、全員私とはレベルが違っていた。4人は、リーラや、公の場の前では、表面上、普通の冒険者を取り繕ってはいるが、一度依頼を受け、戦場に出ると、態度が急変し、私を雑用や、酷いときは、囮にすら使うのだ。
今日は囮には使われなかったが、それでも、荷物持ちに使われ、結果として、シードランの攻撃を受けてしまい、肩を負傷し、荷物を落としてしまった、そのときに、中に入っていた薬壜を割ってしまい、拠点に戻ったあとで、かなり痛めつけられた。正直、シードランの一撃より、4人に蹴られた痛みのほうが強かった。
その後、だいぶ罵られたあとで、帰路につき、ギルドに戻った。
一つ言っておくと、リーラは彼等の正体を知っている。しかし、それはごく最近のことだ、そして、次に良いパーティが見つかったとき、組ませる事を条件に、黙っておく事にしたのだ、
勘違いの無いようにして欲しいが、ギルドが彼等に手も足も出ない、と言う事では無い。ただ、彼らも、素行の悪さを除けば、ギルドにかなり貢献しているからだ。良質な人材のため、うかつに手放すのは惜しいと考えているからである。
そして、今日の依頼が終わり、今日の反省を話す時間帯になった時に、衝撃の言葉は放たれた。
「今日を持って、アルナはパーティを抜けるそうだ」
「え…?」
「ほう、そうなのか」
「そいつは残念だ、
まぁ、元気でやれよ」
「な、なんで…?」
「どうやら、俺達の依頼は、彼女には合わなかったらしい
本当に、非情に残念だ」
「どういうことよっ!」
強くテーブルを叩くが、リーダーの男は、さして驚いた様子も無く、乗り出す私を手で制した。
「まぁまぁ、お前が言い出したことじゃあないか」
そこまで討論したところで、ようやく彼等の言いたい事に気づいた。
要するに、早く出て行け、と言う事らしい。
「…わかったわ」
そういうと同時に立ち上がり、剣と荷物を持って。
「さようなら」
とだけ言い残し、席から離れたが、行くあてなど何も無い。とりあえず、リーラの元に行こうとすると、そこに冒険者がいた。見たところ新人のようだが、登録でもしているのだろうか?話の内容を知ろうと、『抜き足』を使い、気配を消して新人の後ろに並び、依頼書を見る、その瞬間、リーラと目が合った。恐らく、全て悟られただろう。
改めて依頼書を覗き込むと、『エビルホビット10体の討伐』と書かれているのを見て驚いた。
この時期の奴等は、冬眠前で、栄養を取るため、気性が荒くなっているのだ、
1頭ずつなら、私であれば問題ないが、新人では無理だ、
奴等は、動きも遅く、知能も低いが、体は大きい上、攻撃力だけは中々ある。
新人なら、奴等の体格の大きさに距離感を見失い、まともに攻撃を当てる事もできずに、やられるのがオチだ。
「うん、わかった、じゃあその依頼を―――」
彼がそう言おうとした瞬間、となりに割り込んだ。
「エビルホビット10体を受けるの?」
私が言うと、彼は驚いたようだったが。リーラは期待通り、とでも言わんばかりに、微笑んでいる、どうやら、最初からこの少年と組ませる気だったらしい。
そして、自分の知っている限りの情報を言った、するとリーラは。
「あ、そうだったわね、忘れてたー」
と、まぁ、よくも白々しく言えるものだ。自分で仕組んでおきながら。
が、もう早々に諦めた。自分では、いろんな意味で、リーラには勝てない。
「全く、あなたには敵わないわね。」
「ゴメンね」
恐らく、第3者には全く分からない、短いやり取りを交わした後に、依頼書に、自分の名前と、ジョブを書き込み、少年に渡す。
そして、名前を書いたところで、ペンが止まったので、ジョブを書く事を促した。
依頼書の書き方さえ知らないともなれば、完全な初心者だ。その点は気をつけねばならないだろう。
先が思いやられる中、彼が書き終えた依頼書を取って、見てみると『レン』 『剣士』と、あった。
まぁ、いつまでも悔やんでいてもしょうがないため、彼―――レンと共に出発した。
―――途中リーラが不吉な言動かけてくるのは日常茶飯事だ、気にしてはいけない。
そして、依頼場所に行くための魔石車に乗り込んだ――――――――
ハイ、ここで話の最後に出てきた魔石車について説明しようと思います。
魔石というのは、元の世界での科学と考えてもらって良いです。車に設置すれば、自動車になるし。性質を変えれば、電球のように利用したりすることも可能です。
要はベンリ道具、というわけです。