001 進展
真っ暗な部屋で、少年は気がついた。始めは毛布の中だと思ったのだが、この妙な浮遊感を考えると、どうやら違うようだ、じゃあここ何なの?と、なるが、それも分からん。
「…どーしよ」
なにしようか、と考えていたところ。どこからともなく…
「ようこそ、久方ぶりのお客さん」
残念ながら声が聞こえた、(チッ、フツーじゃねーか)
「フツーで悪かったね」
「うん、悪い」
それ以前に聞きたい事が山ほどあるんだが。
「わかったよ、でも僕は聖徳太子じゃないから一つずつ言ってね」
「あり?俺の考えてる事分かる系?」
「分かる系」(ドヤッ)
どや顔きめぇ。
「きもくて悪かったね」
「うん、悪(ry)」
「もういいわww」
そう、こんなどーでもいい会話もういいんだよ。
「どーでもい「しゃべるな」ハイハイ」
危うく無限ループ入りするとこだった。
「ここどこだよ」
「ここ?あの世(大嘘)」
「早く言え」
「ここは世界の狭間だよ」
「はぁ?」
「ここは君が嫌う現実世界と、理想的な世界の狭間、つまり、間という事さ」
そういった瞬間、2つの扉が出現した。
「…………………」
「まぁ、いきなり理解しろ、と言う方が難しいか」
うん、無理だ。まぁ、9割がた理解しちゃったケド。
「すごいな君は」
「勝手に人の心を読むな」
「で、どっちの世界行くの?」
「…元の世界は、もう嫌だ。戻りたくはない。けど…」
「不安か?」
「それもある、だが…」
元の世界から居なくなると、アイツに…二度と会えなくなりそうで。
怖かった。
「………………」
「なぁ」
「何?」
「理想世界に行ったとして、それから元の世界に戻る事はできるのか?」
「…それは、君次第だ。
君の理想を可能な限り叶える世界を統治することができれば、可能だろうね」
「なるほど…俺の願いを叶える…ね。」
「もう一度聞こう、どーする?」
…もう決まった
「理想世界に移動する。」
そういって、俺は彼の示した理想世界行きの扉を開けた。
「君は自分の信じた道を行けばいい
ただひとつ、軽い忠告が…」
「なんだ?」
少しキレ気味に返すと…
「そっちの世界行くとき、君の記憶は一部消すよ(爆)」
「いや、そっちのほうがどう見ても重要だろがっ!」
「大丈夫、基本的に無くなる記憶は君の名前だけだから」
「…あっそ」
そして、俺は躊躇することなく、扉を開いた。
「じゃあな」
古い世界に別れを告げて。
「いってらっしゃい、少年」
「あ、そういや聞きたかった事がある」
「ん、何?」
「あんた誰?」
「ん、僕?神」
「は?」
爆弾発言を聞いた俺は足を滑らせ、見事異空間に飛び込んだ。
…えーと、いきなりですが、伏線とやらを仕込みすぎました。回収しきれるかなぁ
雑に閉めました。すいません。
多分続く。