第二章
アリスの気持ち。
それに気づくとき。
第2章
私は家に帰ってもなにかすっきりしなかった。
原因は分かっている。文が魔理沙に投げかけた言葉、そして魔理沙の反応。
顔が赤かったのは怒っていたからか、それとも。
ぐるぐると詮無き思考はめくるめく。
私は、魔理沙の事をどう思っているのだろう。
知り合ってからそんなに月日がたった訳でもない
関係が変わるような出来事があったわけではない。しいて言えば毎日のように彼女が襲撃してくることぐらいなものだろう
でも、きっとそれが原因なのかもしれない。
彼女は毎日現れた。
私の生活の一部になった。
だから欠けたら違和感があるし、かけがえのないものになった。
そんなことでこんな感情を抱くだろうか。
それを言えば、里の人間だって毎日会っている。
私から会いに行っていることを考えれば相手は里の人間の方がしっくりくる。
でも里の人たちは不特定多数の人。
魔理沙は特定の一人。
この差が感情の抱くか否かの境界だとしたら。
私は、とんでもなく軽い女ではないか。
だって毎日会うだけで惚れてしまうのだから。
ここまで考えて、ふと気付いた。
“惚れてしまう”?私は魔理沙に惚れているのだろうか。
無意識にそう思っていた。
それは意識の更に奥にある、本心で真実なのだろう。
私は霧雨魔理沙に、恋をしていた。
暫く甘仕様は続きます。