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序章
最初は甘くなっていきます。
序章
霧雨魔理沙は魔法使いである。
これは職業としてであり、種族は人間である。年頃の少女、というやつだ。自分で言うのもなんだが。そして私は自宅を勘当された身であるから、里にはめったに顔をださない。それ故、一線を守るまでもなく誰からも遠い。
アリス・マーガトロイドは魔法使いである。
これは種族としてであり、職業でもある。寿命などは人間と比べるまでもなく、永い。それ故人間と交わるのは小数であり、アリスはその小数に近いものがある。されども、決定的な一線は遠く、堅く閉ざされている。
二人は交流こそすれども交わることはなく、それぞれの時間を過ごす。もし交流したとしても、それは魔法使いとして。そのはず、だった。
まぁ、実際は連載にしてもそんなに長くならないのですが。
始めてしっかりとプロットを組んで書いた作品のためか、とても細かく章分けされています。ホントすごく短く。
なのでその章ごとに出していこうと思いますのでそこそこの量になると思います。