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幸せを追う悪女達  作者: 春咲菜花
第二章
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第二話    千年前のみんな

「着いたの……?」


私達は野原の上で寝転んでいた。

私は体を起こして、横で寝ているイアンの体を揺らして起こした。


「イアン、イアン。起きて」

「なんだよ……」

「寝ぼけてないで起きてよ。ほら、千年前だよ」


イアンは目をこすりながら体を起こした。

恐らくここは試験場の裏だろう。

前日って言ってたよね。

じゃあ、どこかで一泊すればいいのかな?


「とりあえず宿を探そう。野宿はちょっと……」

「そうだな。あ、菜乃葉」

「何?」

「俺の変装魔法はお前がかけてくれ」


私は首を傾げた。

どうしてだろう。

魔力が低いイアンでも、変装魔法くらいは使えると思うけど……。


「俺の魔法は不安定だから、安定して魔法が使える菜乃葉がやっていた方が安心だろう」

「あー、そうだね」


納得だ。

イアンは剣技がずば抜けているだけで、他は全くできないのだ。

長期に渡る魔法は流石に無理だろう。

その後、私達は宿で一日を過ごし、入学試験を受けた。

そこには私の姿やいっくんの姿などがあった。

そして、私達は過去の自分達と同じ学年に飛び級した。

そういえば言っていなかったけど、イアンはお姉ちゃん達と同い年だ。

つまり年上ということだ。


「さて、すんなり入学できたね。どうしたの?イリヤ」

「……俺はともかく、お前の名前がナズナって……。過去のお前にバレないか?聞いたことない名前なんだが……」

「ナズナって花の名前だから大丈夫だよ」


私達は平民の特待生として入学した。

いっくん達に言われた通り、寮生になった。

私はナズナ・リーベル。

見た目は金髪に青色の瞳にした。

イアンんはイリヤ・ジュリー。

見た目は黒髪にスミレ色にした。

ファミリーネームは実際にあるものを使った。


「魔法陣を書けばいいんだよね?」

「そうだな」


私達は黙々と魔法陣を書いた。


◇◆◇


入学式が終わり、クラス表を見に前扉から出た。

私もイアンもAクラス。


「魔力上がったの?」

「そうかもな。全く無かったのに、今では平均くらいな気がする」


千年も寝てたから魔力が溜まったのかな。

私の魔力も増加している気がする。

魔力が増えることは滅多にない。


「イリヤがBクラスだったのって魔力が少ないのが原因でしょう?」

「魔力が平均くらいあればAクラスには入れないからね」


私達はそんな会話をしながらクラスに入った。

いっくん達はワイワイしながら笑顔で話していた。

その場に私はいない。

どうしてだろう。

入学式の後の私はいっくん達とずっと一緒にいたはず。

どうして?


「できれば自分達にはかかわらないようにしよう。未来が変わる可能性がある」

「……そうだね」


私はイアンの言葉に頷いて、席に向かった。

イアンと隣の席だ。

良かった。

席につこうと椅子を引くと、言っくんと目が合った。

いっくんは琴葉や柚木連れて私の元へやってきた。


「君達が優秀な特待生か」

「は……。はい」


流石に王太子が話しかけてきたのを無視するのは不敬で捕まる。

学園は身分を問わずみんな平等に扱われるが、個人間での不敬は保証されない。

平民として特待生入学したことにより、いっくん達の興味を引いてしまったらしい。

しかし、貴族の養子にしてもらうことも叶わないため、諦めて平民として入学した。

少しでも粘ればよかったかな?

後悔をしてももう遅い。

イアンは仕方がないと諦めたようだ。


「今日からクラスメイトになるな。俺はイーベル・アスクレイン。よろしく」


いっくんは私に微笑んだ。


「私はセシリア・フィーリアよ」

「俺はギディオン・アスクレイン。よろしく」


みんなが次々に私達に挨拶をしてきた。

そういえばアエテルナもいない。

どこにいるんだろう。

私達も自己紹介しないとな。


「えっと……。ナズナ・リーベルです」

「イリヤ・ジュリーです」


イアンが不機嫌な顔で言った。

琴葉達は首を傾げている。

なぜ不機嫌なのか分かっていないんだろう。


「二人共、平民で特待生入学……。それもAクラスに入学だなんて、前代未聞だぞ。俺としてもぜひ仲良くしたい」


私はしたくない!!


「私達とも仲良くしてほしいな」


琴葉がキラキラした瞳で私を見てきた。

私は嫌だ!

できれば仲良くしたくない。


「イリヤ、私達とは身分が違う人達と仲良くしても、だ……。大丈夫なのかな……?」

「貴族社会は厳しいから遠慮したほうがいいんじゃないか?」


イアンは私が本当に言いたいことを正確に拾ってくれたらしい。

その上でやめておけと言ってきたのだろう。


「安心してくれ。この学園はみなが平等に扱われる。俺達君達を雑に扱うことはないよ」

「身分は気にしなくていいよ」


いっくん達は優しく言ってきた。

私はイアンと視線を合わせた。

イアンは呆れたような顔をして頷いた。


「じゃあ、よろしくお願いします……」


みんなは微笑んだ。

過去のみんなにはどこか違和感があった。

みなさんこんにちは春咲菜花です!第二話です!無事に過去に行くことが出来た菜乃葉たちですが、まさかの過去の自分達が接触してくる自体になってしまいました……!この先の展開をお楽しみに!感想を送っていただけると、嬉しいです!返信しますよ!!それでは次回お会いしましょう!!

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