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幸せを追う悪女達  作者: 春咲菜花
第二章
30/70

第一話    平和な日常

第一章のあらすじ

両親からの期待にいくら応えても褒めてもらえない山里菜乃葉。彼女は期待に答えることに疲れて、家を出た。菜乃葉は東京に行き、普通の大学生として生きていくことにした。そこで小説を書いているという野々原琴葉に出会った。最初は心を閉ざしていた菜乃葉だが、次第に心を開いていった。菜乃葉は通り魔に刺されそうになった琴葉を庇い、死んでしまった。通り魔はかつての親友、佐藤伊吹だった。そして、転生した場所はまさかの琴葉のかいた小説の中だった。しかも悪役令嬢、ユリィ・セーリアだった。琴葉や伊吹、様々な人が転生していることを心強く思った菜乃葉。しかし、突然現れた少年、ユアンに「悪役にならなければ、誰かが悪役になる」そう聞かされ、悪役を演じることにした。色んな人をいじめ、完全に未来を信じなくなった菜乃葉。そんな菜乃葉の夢に本物のユリィ・セーリアに出会った。菜乃葉は自分たちが何者かによってユリィ達の体に魂を入れられていたことを教えられる。その正体はユリィだった。ユリィは人生を繰り返し、耐えられなくなり禁呪である「十人の命乞い」に手を出した。それを止めるために小説の登場人物のイアン・グリーファやオーリス・クレイトと協力し、ユリィを止めることにした。しかし、ユリィはユアンにハメられていただけだった。大舞踏会で菜乃葉はユアンに殺されそうになり、逃げようとしたら精神魔法をかけられてしまった。そんな中、ユアンはアスクレイン王国の初代国王、ユアン・デイス・アスクレインだということが判明。ユアンもまた、実の姉、ユリアン・シャール・アスクレインにハメられていた。しかし、それは復習のためだった。ユリアンは敵国の王太子に禁呪の一つである「心臓の呪縛」をかけられており、ユアンを殺すことを強制された。逆らうに逆らえなかったユリアンはユアンの王妃を殺し、ユアンを殺した。「心臓の呪縛」から逃れることが出来たユリアンは「死者蘇生」を行ったが、術が不完全だったためユアンと共に千年の眠りについた。それをユアンの魔法の中で説明された菜乃葉はユリアンに「二度も弟を苦しめるの?」と問いかけた。ユリアンは自分が間違っていることに気がついていた。そして、菜乃葉にユアンを助けるようお願いした。ユアンの心の穢れを取り除くことができたが、現実に戻った菜乃葉の前にあったのは、親友である伊吹と琴葉の死体だった。菜乃葉は嘆いたが、二人が戻ってくることはなかった。ユアンは菜乃葉に死者蘇生を提案した。それを実行に移した菜乃葉とイアン。二人は千年の眠りについた。目覚めた千年後の未来では、不老の魔術を作り、不老になっている伊吹達がいた。これから幸せになれると思った菜乃葉の前に立ちはだかる困難とは!?


あらすじが長くなってごめんなさい!!

私とイアンは目覚めてから満ち足りた毎日を送っていた。

王宮からは琴葉達が毎日のように来る。

それだと手間になるからと、私達は王宮に住まされた。


「え?魔法学園に再入学?」

「イーベル様が提案してくださったんだ。俺と菜乃葉は学園を飛び級したとはいえ、大舞踏会の後の勉強をしていないだろう?魔法コントロールの知識はつけておいたほうがいいとのことだ」

「魔法学園ねぇ……」


正直魔法学園にいい思い出がないから行きたくない。

それだけじゃない。

この国の大半の人は不老になっている。

しかし、子供の場合は二十歳で成長が止まる。

つまり、魔法学園にいるのは正真正銘の子供ばかりだ。

私達は有名人だ。

そんな人が学園に来たら、大騒ぎになりそうだ。

でも魔法コントロールの知識はあったほうがいい。


「うーん、悩ましいね」

「だよな」

「そんなことだろうと思った」

「「うわぁあぁぁぁあぁぁああ!」」


私達の後ろにはいっくんと琴葉がいた。

それに驚いた私達は大声で叫んでしまった。

よく見たらその後ろに頭を抱えるお姉ちゃんと柚木の姿があった。

お姉ちゃんが申し訳無さそうに私達に近づいてきた。


「ごめんなさいね止めたのだけど……」

「由梨奈、菜乃葉達に遠慮してたら駄目だ。こういうのはグイグイ行かないと!」

「おい伊吹、琴葉、柚木。いい加減にしろ」


イアンはいっくん達を殴った。

柚木は「何で俺も!?」と文句を言っていた。

日頃の行いだろうと思ったが黙っておこう。

お姉ちゃんは苦笑いをしている。


「で、今日は何の用なの?」


私はみんなに聞いた。


「学園の話をしに来た」

「学園?残念だけどその話は遠慮しておくね」

「え〜、何でだよ」


不満げに言ういっくんは子供のようだ。

一国の王様のはずなんだけどね。

私のそばに琴葉が笑顔でやってきた。


「じゃあさ、過去に行っちゃえば?」

「過去に……?そんなことできるの?」

「二日あれば魔法を作れるよ。過去に戻って魔法学園に通ったらどうかな?」


過去に戻って学園に通うか……。

過去の学園に行っても、みんなから冷たい視線を投げかけられるだけだろう。

充実した学園生活を送りたい気もするけど、それは望み過ぎだろう。


「でも、過去の私達が混乱するかもしれないから認識阻害か変装魔法を使ったら?」


なるほど。

それならなんとかなるかも。

私とイアンはその提案に乗ることにした。


◇◆◇

――二日後


「できたよ」

「早っ」


琴葉は本当に二日で魔術を作ってしまった。

魔術は本来二十人ほどで一年はかけなければ作れない。

それを一人で二日で作るのは流石に驚いた。

一昨日突っ込まなかったけど、まさか本当にやってしまうなんて……。


「今日の夜には千年前に送れるようになるから」

「そんなに焦らなくても良かったのに」


現状、魔力のコントロールは必要ない状況下に置かれている。

焦らなくても魔力暴走を起こして死んだりしない。


「のんびりしてたら駄目だよ。今はなんとか抑えられているけど、今にも暴発しそうだよ」

「そうなの?」

「魔力暴走を甘く見てたら駄目だよ。爆発寸前でもなんともないんだよ。魔力の流れが分かる私だから警告できるだけで、そのままだと暴発するよ。イアンもそうだよ」


知らなかった。

そこまで危ない状況だったなんて。

私は琴葉達が学園に行くことを勧めた理由がわかった。

私とイアンは書かれた魔法陣の上に立った。


「お前らは千年前の入学試験の前日に送る。千年前に着いたら、試験を受けてくれ。当然受かる前提だ。そしたら学園の寮に住んでもらう。寮でこの紙に小さく魔法陣を書いてくれ。卒業式が終わって、日付が変わるまでに魔法陣の上に立ってくれ。そうしたらこの時代に戻れる」


大体の説明を柚木から受けて、私達は魔法陣を書くための紙とペンを受け取った。

琴葉がそばに来て、真剣な顔で言った。


「まず、絶対に守ってほしい事があるの。絶対に過去を変えないで。絶対だよ。過去を変えてしまえば、私達がいるこの未来が変わる。下手をすれば私達もいない未来ができる」

「その場合はどうなるの?」

「二人は私達のいない、新しくできてしまった世界に戻って来るだけ」


私達は息を呑んだ。

下手に動けば現在を消してしまう。

それは嫌だ。

イアンも同じだろう。

私達は自分たちにかかわらないことを誓った。

そして、魔法陣によって私達は過去に送られた。

みなさんこんにちは春咲菜花です!第二章第一話です!今回は魔力暴走寸前のイアンと菜乃葉が千年前に行きました!この先何があるのかはお楽しみです!第二章も楽しんでいただけると幸いです!よろしければレビュー、グット、ブックマークよろしくお願いします!それでは第二話でお会いしましょう!

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